山東省臨沂市で6月17日、電動自転車に乗った4歳の女児と母親に乗用車が正面からぶつかり、瀕死の重傷を負わせる事故があった。間もなく救急車が現場に到着すると、車を運転していた女は服を脱いで救急車の前に横たわり、通行を阻止。さらに、女児が救急車へ運ばれると、車外へ引きずり下ろそうとした。女はその後刑事拘留された。中国新聞網が伝えた。

 事故の目撃者や近隣住民などによると、事故当日、女は朝から落ち着かない様子で「イライラする」などと言っていたという。女は自分の母親を乗せて乗用車を運転し、女児と母親の乗った電動自転車に正面から衝突。その際、両手で自分の母親の首を絞めようとした。

 救急車が到着すると、女は服を脱いで車両の前に横たわり、救助活動を阻止。救助隊員らはやむを得ず女児を抱き上げて救急車内に運んだ。すると女は突然起き上がって救急車のドアを開け、女児を地面にひきずり下ろした。事故当時、女を救急車の前からほかの場所へ移動させようとする人はいなかった。

 女は学校の教師をしており、被害を受けた母親とも顔見知りの関係だった。普段は人づきあいも良かったと言われている。

 この案件についてネット上では「精神病者を装っていたのではないか」、「周囲の人々に、どうして女を移動させようとしなかったのか問いたい」、「重罰を課すべき」などの声が挙がっている。(編集担当:西山正)