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2月19日付のニッカンスポーツ6面に、元球団副代表補佐の米田容子氏(54)が20日付でロッテ球団を退団するという記事が掲載されていました。

実に喜ばしい。実に良いニュースです。
私の周りにも「米田容子が千葉ロッテのフロントにいる限りロッテに金を使いたくない!」というファンがたくさんいましたからね。
これで千葉ロッテマリーンズがよりよい方向に進んでくれることでしょう。


米田容子氏といえば重光昭夫オーナー代行が外部からスカウトしてきた人物で、2009年には副代表補佐という大役に抜擢されました。
2009年は瀬戸山・石川・米田の各氏を中心とするフロント派とバレンタイン氏を中心とするボビー派による権力闘争ばかりがクローズアップされますが、それ以上にファンサービスの大幅に改悪された年でした。

まずマッチカードプログラムの廃止。1カードごとに発行される小冊子で、これを楽しみにマリンへ通うファンも多かったはずです。
次にビールのコップの縮小。赤字なのは皆分かっていますから事前に告知すればファンも納得したでしょうが、こっそり断行したので「やり方がセコイ」とファンの反発を受けました。
そして試合開始前の1塁側球場外周通路の封鎖。1塁側にVIP席用の駐車場があるからなのですが、この封鎖により球場正面からライトスタンドへは3塁側を回るか一度階段を上がって2回外周通路を歩き、再度階段を下りなければならなくなりました。ファンに不便を強いるファン軽視のやり口です。


あとはこれ。

Wiiも出来る!千葉マリンVIPシート(ニッカン)

 ロッテ戦を観戦しながらテレビゲームができる! 球界初の試みとなる、Wiiやりたい放題&生ビール飲み放題のVIPシートが千葉マリンスタジアムに誕生した。三塁側上部にフレッツ光と提携したバルコニースイートを6室設置。個室とフロントにせり出したウッドデッキバルコニーがセットになったプライベートスペースで、室内には大型テレビ、ゲーム機、生ビールサーバーが設置されている。球団関係者は「野球に飽きたらゲームをしたり、それぞれの使い方で楽しんでほしい」と提案した。9人部屋は7万2000円、12人部屋は9万6000円。

ファンが激怒したのは球団幹部による「野球に飽きたらゲームをしたり、それぞれの使い方で楽しんでほしい」という発言です。8000円払ってVIP席に座ってくれれば後はどうでもいいのでしょうか。球団は観衆に野球を見せることによりお金を取っているのであり、球団幹部としては不適切な発言でした。


2009年に突然起こった球団の方向転換。バレンタイン監督留任への是非を問わず、ファンによる球団フロントへの批判が徐々に高まっていきます。
特に米田氏は反バレンタインの急先鋒であり、野球へのリスペクトを欠く傍若無人な振る舞いが報道されたため、ファンの批判を集中的に受けることとなりました。

例えば4/9付の夕刊フジです。

ロッテ大丈夫? 女幹部やりたい放題、批判記事も要求

球団フロントとの確執により、開幕前からボビー・バレンタイン監督(58)の今季限りでの退任が決定済みという、異常なシーズンに突入したロッテ。すでに球団内にはキナ臭い空気が充満するが、事態に拍車をかけているのが「反ボビー」の急先鋒に立つ女性球団幹部だ。

 今季開幕前に「千葉ロッテマリーンズスタジアム部」名で、マスコミ各社に「お願い」が出された。「清潔感のある服装」「言葉遣い」の2項目で、ジーンズやジャージー姿での球場内取材を禁じ、選手ら取材対象者には敬語・丁寧語を使うよう求めている。本来、各記者の良識に任されるべき範ちゅうのことに対する、極めて異例の通達だった。

 関係者の話を総合すると、発案者は今年1月に実質的な球団ナンバー3に昇格した女性幹部。関係者の1人は「今年初めて現場で春季キャンプの取材を見て、かなり驚き、不満を持ったようだ。球場に来るVIPの接待を担当していただけあってマナーにはうるさい」と話す。球場内のVIPエリアをロッテのユニホーム姿で歩く熱心なファンの親子を見つけ、血相を変えて「そんな格好でこのあたりを歩かないで!」と注意したこともあるという。

 バレンタイン監督とは敵対関係にあり、キャンプ中から選手たちに監督の悪評を吹聴。7日の日本ハム戦に敗れると、報道陣に対して「明らかに継投ミスよね。そう書いて」と批判記事まで要求している。

 さらに波紋を広げているのが、この女性幹部の“別の顔”だ。れっきとした球団での肩書を持ちながら、別の名刺を使い分けて「人生相談というか、占い師のようなことをやっている」(球団関係者)というのだ。

 球団内にはアレルギー反応もあるが、発言力は増すばかり。親会社からの転出ではないが、ロッテ本社上層部に強い後ろ盾があり、球団関係者は「瀬戸山(隆三球団社長)さんでも止められない」とまゆをひそめる。

 すでに他球団の知るところとなり、どこも「ロッテは大丈夫か?」との話題で持ちきりだ。長年ファンに愛されてきたバレンタイン監督を切ることで、今季ロッテのフロントは例年以上に厳しい視線にさらされている。本当にロッテは、大丈夫なのか。


また、渦中の米田氏がMIXIの実名による日記で「男社会を変え、女性がバリバリ働ける環境を作るため、来年までに球団代表を目指す」と述べたことも批判に拍車をかける結果となりました。

その辺の騒動については過去のエントリーで取り上げましたので、よろしければご覧下さい。

米田氏がフジに叩かれる。今年のロッテはメジャーリーグだぜ!

そんな中、唯一米田氏を実名で報道したのが東スポです。東スポはバレンタイン派、フロント派のどちらにも偏向しない公平な記事を掲載した唯一のマスコミであり、「正義と真実の人」関根記者による冷静な記事は良識あるマリーンズファンの心のよりどころとなったのでした。

そう、東スポは日付とテレビ欄と競馬とプロレスとロッテネタだけはガチなのです。


その後、米田氏は騒動の責任を取る形なのか要職を外れたことが報道されましたが、2011年の瀬戸山、石川両氏の退任とサブロー復帰へのごたごたで再び米田氏の存在がクローズアップされました。
ピューリッツア賞級の活躍を見せたのはやはり東スポです。
いくつか記事を紹介しましょう。


球界初「反乱女社長」就任なるか 9/27

【ロッテ内紛?】千葉ロッテマリーンズの内紛劇??瀬戸山隆三球団社長(58)、石川晃球団運営本部長(50)のダブル辞任は「女性球団幹部によるクーデター」説について瀬戸山社長に極めて近い球団関係者・X氏が20日、本紙の独占インタビューに応じ、「間違いない」と断じた。その女性幹部とは、元球団副代表補佐の米田容子氏。球団内では米田氏が球界初となる「女性球団社長の座を狙っている」との見方が有力だ。さらに今オフにも今季途中に巨人に放出した大村三郎外野手(サブロー=35)の出戻り獲得に動くのでは、とも噂されている。

「女性幹部のクーデター」説と報じた本紙について球団内部では「さすが東スポ」という声が上がった。米田氏は重光昭夫オーナー代行が行きつけだった高級料亭から引き抜いてきた異色の経歴の持ち主。週刊誌では占い好きと報じられたこともあり、同代行自身の相談役的な存在を担っているという。球団副代表補佐時代の2009年にはボビー・バレンタイン監督「解任」に暗躍したともいわれる。球団内の反対派との抗争に敗れたのか、スタジアム部飲食・食品グループ部長代理兼MDS担当の?閑職?に追いやれている。
その米田氏が?クーデター?を起こす決定打となったのは「サブローの巨人トレード」だった。「サブローにこだわる理由が分からない」という関係者もいるが、理由は明白だ。まずは米田氏がサブローの母校・PL学園の先輩であること。PL学園出身の金森打撃コーチとも近い関係にあったのも?PLつながり?があったから。さらにもう一つが、米田氏が周辺に公言していたという「イケメン好き」にある。
「あの人はサブローと西岡(現ツインズ)に相当入れ込んでいた。サブローに関しては『サブちゃん、サブちゃん』とかわいがり、奥さんとも仲がいいだけでなく、誕生日などの節目には必ず贈り物をしていた。サブローもそんな?先輩?を慕ってか、彼女の言うことには素直に従っていた」(球団関係者)
当時、独身だった西岡への?愛情?もすごかった。自宅へ足しげく通い、食事の準備をしたり、また夫人(モデルの徳沢直子)との結婚がささやかれてからは、本当に西岡の嫁にふさわしい女性かどうかを心配。「身辺調査をしたようだ」とささやかれるほどの入れ込みようだった。
そうなれば、サブローをトレードに出した瀬戸山社長と石川本部長はまさに?怨敵?。今回の辞任で恨みを晴らしたということになるが、米田氏の野望はそれだけではない。
「あの人は某SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも『社長になりたい』と語っているからね。間違いなくその座を狙っているのでは」(別の関係者)と、球団社長に座るのではと言われている。
となれば?狙い?は一つ。球団のトップに座り編成面での実権を握れば当然、サブローのロッテへの?出戻り移籍?に動くのでは、と球団内ではささやかれている。現段階でメジャーで苦戦している西岡が、今後国内へ戻る時のための「受け皿」も用意するだろう。
今回は米田氏の?クーデター?が成功した形だが、強引な手法が今後に禍根を残さないはずがない。瀬戸山社長、石川本部長の「ダブル辞任」を受けたロッテ球団内では「瀬戸山さんと石川さんがいなくなったら契約更改とか、外国人の招聘はどうするんだろう」「正直、これからどうなるんだろうという不安が大きい」と、今後を心配する声が渦巻いている。球団内外を巻き込む?泥仕合?となることは避けられそうにない。


サブローの特別扱いは疑問だ 9/27

球団社長側近X氏に真相直撃

――米田氏は今回の瀬戸山隆三球
団社長(58)、石川晃球団運営本部長(50)の球団ツートップの辞任に関わっているのか

X氏:今回のこと(2人の辞任)に関して、彼女が大きな要因の一つになったのは間違いない。向こうからすれば、自分のかわいがっている選手を出して納得できない気持ちがあったと思う。

――実際、サブロー放出は球団内でも波紋を広げた

X氏:よくそのことに関しては言われたけど、うちでは過去にも、薮田、藤田、小坂といった生え抜きをトレードで他球団に放出してきた。球団にかかる人件費の70%が選手の年俸である限り、高額年俸選手から外に出していくのは仕方がない部分はある。なぜ、サブローだけそこまで特別扱いされるのか、疑問だ。

――話は戻るが、一球団職員の意見が本社を動かすのは異例だ

X氏:昨年あたりから(米田氏が重光オーナー代行に)いろいろと言っているのは聞こえていた。今後は彼女が(球団)社長になるのではないか。以前から『なりたい』と公言していたしね。

――ダブル辞任の理由はクーデターだけか

X氏:(瀬戸山)社長が考えている(赤字圧縮の)方針に限界があったのではないか。コストカットを進め、収益を上げる方向で頑張っていたけど、本社サイドからは『まだまだ』と言われて、しんどかったと思う。

――今後の2人の去就は

X氏:2人とも野球界に携わる仕事ができればと考えているようだ。ただ現在、PLM(パシフィックリーグマーケティング=パ6球団で設立した共同会社)では瀬戸山さんが社長(代表取締役)を務めているけど、今回のことで辞任して他の人に譲ることになるのではないか。


迷走ロッテ「盗聴」不安も 9/29

【デスクと記者のナイショ話】

デスク:フロント人事といえば、お家騒動のロッテはどうなってんだ。フロントトップ2人が辞めるにしては、外国人選手の去就が決まったんだって? ペンとロサが残留とか、誰が決めてるんだよ。

遊軍記者:瀬戸山球団社長、石川運営本部長がいなくなる現状では、松本編成部スカウティングスーパーバイザーが事実上、編成部門のトップになりますね。

デスク:当面の球団運営は誰がしていくんだ。

記者:球団内では、球団の執行役員でもある西山事業本部長と、林総務部長が暫定的に支えていくのではと、ささやかれています。

デスク:あまり聞かない名前だけど。

記者:2人ともロッテ本社からの出向なんですよ。一昨年に、球団幹部の会議の議事録が流出した騒ぎがありましたよね。あれを機にフロントの一部刷新がありまして、その時に移ってきたんです。球界との人脈はないに等しいですが、本社との結びつきは強いです。

デスク:球団社長の座を狙ってるともっぱらの“女帝”米田氏の様子はどうなんだ。

記者:はい。直撃を試みたのですが「何も言いません。こちらからは何もないです」で、名刺すら受け取ってもらえませんでした。しばらくは“貝”になるということでしょう。

デスク:球団内のムードは。

記者:球団関係者も、会話するにしても周辺を気にしていますし、ぴりぴりしてますね。電話ひとつも「盗聴されてるかもしれない」と不安をあらわにする人もいるぐらいで、明らかにチーム内は「混迷」といった感じです。

デスク:お家騒動が勃発してから、チームは一つも勝ててないんだもんな(28日まで11連敗)。西村監督もいい迷惑だよ。



じわじわ出始めた米田氏の影響力 10/2

【プロ野球】ロッテの瀬戸山球団社長と石川球団運営本部長を“W辞任”に追いやった元球団幹部・米田容子氏が久々に公の場に姿を見せた。30日の日本ハム戦前、本来のスタジアム部飲食・食品グループ部長代理兼DMS担当の仕事で来賓を接待するため一塁側ベンチに姿を現した。ゲストに対応しながらも、執拗にレンズを向ける本紙カメラマンにシャッターチャンスを与えまいと徹底抗戦。カメラに正対しないよう態勢を入れ替えては抵抗を試みた。一方では本紙報道以後、報道陣に「人事等に関する球団職員への取材は禁止」とのお達しが出され、米田氏の影響力の強さがじわじわと球団に出始めている。


サブロー出戻り?に女帝の陰 10/6

【プロ野球】巨人・大村三郎外野手(35)の“再獲得”を示唆したロッテ・重光昭夫オーナー代行(56)の言葉が波紋を広げている。球団トップの現場介入の背景には、やはりあの“女帝”の陰が見え隠れしており、新たな権力者の出現に関係者は戦々恐々としている。

 「今になって思うと非常に良くなかった。自分の間違い。今年出て行った人で呼び戻せる人は呼び戻したい」 重光代行は2日の会見で辞任が決まっている瀬戸山球団社長、石川運営本部長を痛烈に批判し、暗に巨人にトレード放出したサブロー(大村)の再獲得宣言を放った。すぐさま巨人サイドが不快感を示すなど、周囲に波紋が広がっているが、ロッテ内部では「サブロー出戻り」の動きは既定路線と捉えられている。
「オーナーの判断が“あの人”の意向を受けてのものである以上、水面下ではサブロー本人の意思も含め、その方向で動いている。巨人がどう思おうと(大村が)FA権を行使してしまえば手出しできませんからね。“あの人”は自分の思う方向に物事が動き出して高笑いでしょう」(球団関係者)
 あの人とはもちろん、現フロントと激しく対立し、閑職に飛ばされながらも重光代行やその夫人との強い結びつきを背景に“政敵”をダブル辞任に追い込んだ元球団副代表補佐・米田容子氏(写真)のことだ。

 結局、今回の人事では表舞台への登場はなかったものの、同じPL閥でサブローを溺愛する米田氏の影響力が今回の代行発言の裏側にあるのは関係者なら周知の事実。内情を知る球団OBは「今後は良くも悪くも現場は“あの人”の方を見ながら野球をやらねばならない。新たな権力者の出現です」とパワーバランスの変化を解説した。
 一方で針のむしろなのは来季の続投が決まっている西村監督だという。
「オーナー代行の言葉は監督にとってはつらいもの。代行が『間違いだった』としたサブローの放出について『編成の強い要望があった』と判断ミスの材料を挙げていたが、その背景には当然、西村監督の意向が入っている。現フロントに対して『サブローはいらない選手』と判断を下した監督の意向を、ああいう形で代行にひっくり返されては西村さんも立つ瀬がない。続投したところで、自らの意向を反映するコーチ人事も白紙に戻され、球団トップの息のかかった出戻り選手会長の起用法も難しい。もしかしたら辞任するのではないか」(前出のOB)
 大村は2日に「今は何も言えない」と話すのみだったが、親しい関係者に瀬戸山社長、石川本部長の辞任について「やりましたね」と話していたことも明らかになった。オフの主役・ロッテのお家騒動はまだまだ終わりそうにない。



西岡に忍び寄る?陰?10/8

【目撃】6日のロッテVSソフトバンク戦で何とも妙な2ショットの撮影に成功した。QVCマリンの観覧席からツインズ・西岡剛内野手(27=前ロッテ)が古巣の試合を極秘観戦。スピードスターとともにロッテ元球団副代表補佐の米田容子氏(右)が窓越しに笑顔を浮かべ、グラウンドの一挙一動に視線を投げかけていたのだ。重光昭夫オーナー代行の“サブロー(巨人・大村)再獲得発言”が波紋を呼んでいる中、球団内で絶大な権限を持ち「女帝」と呼ばれる米田氏は、もしかしてメジャー1年目でふがいない成績に終わった西岡の出戻りも画策しているのか。ツ軍のスミスGMが「西岡も放出候補」と断言しているだけに、両者の接触は気になるところだ。

「ゲストに対応しながらも、執拗にレンズを向ける本紙カメラマンにシャッターチャンスを与えまいと徹底抗戦
この下りが最高に面白いですね。真実に迫ろうと直撃取材を敢行する東スポ記者とそれに対抗する米田氏。
おかげで最後の記事では米田氏の顔がまるで心霊写真のようになってしまっています。

ところが、わが世の春を謳歌していたはずの米田氏が2月20日付で謎の退任。
これで2009年に世間を騒がせたメンバーは全員表舞台から姿を消しました。
2009年に発生した幕張の米騒動は意外な形で幕を閉じることとなったのです。

なぜか?わかりません。本社から移籍してきた二人が常識ある判断をし、オーナー代行に進言したのでしょうか。そうではない気がします。

思えばバレンタイン監督を連れてきたのも、瀬戸山氏を連れてきたのも、米田氏を連れてきたのも、バレンタイン切りに賛成したのも、サブロー放出に賛成したのも、サブロー放出は間違いでした発言をしたのも全部重光オーナー代行です。

重光オーナー代行の心変わり。あんがいそんなところが原因かもしれません。

とにかくこれで悪いほうには行かないはずです。2012年はチームもフロントも風通しを良くしていただき、なんとかファン一丸となってAクラスを目指したいものです。