『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 シーズン5』は、ビジネスシーンにも役立ちそうなエピソードが満載 (C) ABC Studios and CBS Studios, Inc.
注目の海外ドラマから、ビジネスシーンで役立つスキルを学ぶ「海外ドラマから学ぶ勝てるビジネス術」。第二弾で取り上げる作品は、『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 シーズン5』だ。この物語は、連続放火、絞殺、爆弾……ありとあらゆる異常犯罪に、並外れた洞察力を武器に挑むFBIのエリート・プロファイラー軍団「行動分析課(通称BAU)」が、科学捜査や法医学分析とも全く違う捜査方法で、犯人像に迫る姿を描く。たった一つのミスが多くの命を左右する極限状態での、彼らエキスパート集団の仕事ぶりは、きっとビジネスマンにも学ぶべきところが多いはずだ。早速、『クリミナル・マインド』に見るビジネス術を紐解いてみようではないか? チェックペンの準備はいいだろうか?

ビジネス術その1:思わずうなる! 心に刻むべき偉人たちの名言の数々!!

 本作の各エピソードの序盤と終盤に入る登場キャラクターたちのモノローグには、多くの示唆に富んだ偉人たちの名言が引用されており、これが観る者をグッと惹きつける。胸に刻むべき一文をご紹介しよう。

●弱い人間は決断する前に疑い、強い人間は後から疑う。
−第1話のモノローグ:カール・クラウス (オーストリアの作家・ジャーナリスト)

●どんな過去を持ち、どんな未来が待っているのかは些細なこと。
大事なのは自分の中に何があるかだ。

−第10話のモノローグ:ラルフ・ウォルドー・エマーソン (アメリカの思想家・作家)

●必要なくなった物を捨てられないのは、その物に所有されているということだ。
物質主義の現代社会において、多くの人間が所有物に所有されている。

−第12話のモノローグ:ミルドレッド・リセット・ノーマン (アメリカの平和活動家)

●優しさより強いものはなく、本物の強さより優しいものはない。
−第21話のモノローグ:ラルフ・W・ソックマン (アメリカのメソジスト教会の牧師)

いかがだろうか? 思わずメモを取りたくなる名言の数々ではないか。これだけでも、本作を見る価値があると言っても過言ではない。だがこれだけではないのだ。ドラマの本編に散らばる様々なシチュエーションは、ビジネスシーンに大いに役立つものばかりなのだ!


ビジネス術その2:相手を見抜け! 男女で使い分けるコミュニケーション法

 BAU(行動分析課:The Behavioral Analysis Unit)のメンバーは、犯罪現場に残されたありとあらゆるものから、凶悪な犯人像に迫っていく。シーズン5の第1話では、ヴァージニア州でヒスパニック系の中年男性が相次いで殺さる事件に遭遇。そして、ある救命医に「息子を殺す。息子を隠せば身代わりに毎日ひとり殺す」という脅迫状が届き、メンバーは護衛と犯人の割り出しに当たることに。ここでは脅迫状の文面から、犯人の性別をあぶり出すテクニックを披露している。

女は形容詞を使ったり、細かい表現を好む。
男は直接的。「お前を殺す」など、主語が自分であることが多い。
(脅迫状の文面を見て)

というものだ。このテクニックは、ビジネスシーンにも応用ができるのではないだろうか? 例えば、メールの送信相手が女性ならば、「素晴らしい」「面白い」などの形容詞を文面に盛り込むように心がけ、相手が男性ならば簡潔な文章で、相手が主体になるような内容にする。ギクシャクしがちなメールでのコミュニケーションも、よりスムーズに行うことができるだろう。

●コミュニケーションにおける最大の問題は、意思が伝わったと錯覚することだ。
−第2話のモノローグ:ジョージ・バーナード・ショー (アイルランド出身の劇作家・劇評家・音楽評論家)

ただし! バーナード・ショーが警告するように、メールを送っただけで意思が伝わったと思い込まないようにしなければならない。BAUのメンバーは、メールよりもスピーカーホンを使って常に情報共有を行い、頻繁にミーティングを持って意思疎通を図ることが多い。スピーディな意思の疎通は、多くのビジネス現場で求められるスキルなので、大いに参考にしたい。


ビジネス術その3:上司も部下も同じチームメイト! 最強の連携プレーに注目せよ!!

 冷静沈着なBAUのリーダー、アーロン・ホッチナー捜査官は、10年越しの宿敵である殺人鬼に家族の命を狙われ、仕事に打ち込むも不安定な状態に。そんな中、BAU創設メンバーでもありホッチナーの師デヴィッド・ロッシは、デレク・モーガンとの会話の中で、ホッチナーを気遣うこんな言葉をつぶやくのだ。

ホッチナーには、我々が付いていると分からせなければならない。(でも、それは彼も分かっているのでは?)
じゃあ、それを忘れさせないようにしよう。

チームリーダーがトラブルを抱えているとき、リーダーであるが故に、誰にも相談することなく、自分自身で抱え込んでしまうことがある。メンバーは、自分自身の存在をリーダーに気付かせることが大切だ。ビジネスはチームワーク! トラブルは、リーダーだけでなく、各メンバーが解消するよう努めることが肝要なのである。

●人は他人の才覚を認めることを嫌う。その他人が敵でない限り。
−第8話のモノローグ:アルバート・アインシュタイン (「相対性理論」で知られるドイツの物理学者)

●経験は残酷な教師だが、人を大きく成長させてくれる。
−第13話のモノローグ:C・S・ルイス (イギリスの小説家・学者)

一方のチームリーダーも、アインシュタインが戒めるように、メンバーの才覚を信じ、経験を積ませることが、チーム全体の成長につながることを忘れてはならないだろう。ホッチナー捜査官を常に支えるのは、彼が率いるメンバーでもあるのだ。様々な問題を抱えるものの、それぞれの個性を活かした最強のチームとも言える彼らの連携プレーに要注目だ!


ビジネス術その4:経験をもとに推理し、仮説を立て、証明する。それがプロファイリングの極意!

 BAUの捜査官は、犯行現場で犯人の行動をイメージし再現する。そこで犯人が、何をどう感じたのか、犯人の立場になって徹底的に考えるのだ。BAUメンバーのDr.スペンサー・リードは、容疑者の部屋の棚に飾られた人形を見て、「あなたは、子供を虐待していませんか?」という疑問を投げかける。

当然、怒り出す相手に対し、

推理したんです。推理は経験に基づく勘です。それを基に仮説を立てます。

仮説を証明するために、とことん考える。このプロファイリングの極意は、顧客や同僚、上司など、相手の立場になって物事を推理し、仮説を立てて行動することが重要なビジネスシーンでも活用できるだろう。ビジネスシーンでいきなり「子供を虐待していませんか?」という質問は、もちろんタブーだが……。

『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪』には、これ以外にもビジネスシーンに役立ちそうな場面がたくさんある。手に汗握るアクションと、スピード感あふれるストーリー展開、そして明快なプロファイリングだけでなく、この1話完結型のドラマには、日常では思いもよらないトラブル(異常犯罪)が解決にまで導かれる過程が、約1時間の内に凝縮されているのだ。ビジネスシーンでトラブルはつきもの。いつかドラマを見た経験が生きる日が来るかもしれない。では、最後にヘレン・ケラーの言葉を紹介して、今回の講義を終えよう。あなたは、価値ある目的に忠実に取り組めているだろうか?

●本当の幸せとは何か、誤解している人が多い。
それは自分の欲求を満たすことではなく、価値ある目的に忠実に取り組むことだ。

―第19話のモノローグ:ヘレン・ケラー (アメリカの教育家・社会福祉事業家)

『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 シーズン5』特集

■作品情報
『クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 シーズン5』
11月2日(水) DVDレンタル開始! 以降、順次リリース予定。
11月16日(水) <コレクターズ BOX Part1>DVD発売
12月2日(金) <コレクターズ BOX Part2>DVD発売

発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(C) ABC Studios and CBS Studios, Inc.

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