2014年のブラジル・ワールドカップ（Ｗ杯）の予選組み合わせ抽選会が30日に行われた。イタリアはデンマーク、チェコ、ブルガリア、アルメニア、マルタとの対戦に決定。少なくとも３つの競争力のあるチームと同組になったが、第２ポットに入っていた中で最も危険なフランス、ロシアを避けることができた。

欧州からは53カ国のうち13カ国がＷ杯に出場する。各グループの首位９チームと、各グループの２位チームのうち、成績上位の８チームがプレーオフを行い、その勝者４チームが出場する形だ。予選は12年９月７日から13年11月19日まで行われる。欧州予選の組み合わせは以下のとおり。

グループＡ−クロアチア、セルビア、ベルギー、スコットランド、マケドニア、ウェールズ
グループＢ−イタリア、デンマーク、チェコ、ブルガリア、アルメニア、マルタ
グループＣ−ドイツ、スウェーデン、アイルランド、オーストリア、フェロー諸島、カザフスタン
グループＤ−オランダ、トルコ、ウルグアイ、ルーマニア、エストニア、アンドラ
グループＥ−ノルウェー、スロベニア、スイス、アルバニア、キプロス、アイスランド
グループＦ−ポルトガル、ロシア、イスラエル、北アイルランド、アゼルバイジャン、ルクセンブルク
グループＧ−ギリシャ、スロバキア、ボスニア、リトアニア、ラトビア、リヒテンシュタイン
グループＨ−イングランド、モンテネグロ、ウクライナ、ポーランド、モルドバ、サンマリノ
グループＩ−スペイン、フランス、フィンランド、グルジア、ベラルーシ

イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は、「我々はイタリアだ。予選での目標はグループを制することだよ」とコメント。慎重な姿勢を貫きながらも、フランスとの対戦を避けられたことへの満足感は隠せなかった。同監督は次のように続けている。

「最も危険な相手？　どこか一つを挙げても、常に何かサプライズが起きる恐れがあるものだ。今の我々はEURO予選に集中している。代表としての我々の任務は、予選に向けてしっかりと準備できておくように成長することだ。今からＷ杯予選が始まるまで、そのための時間はある。ただ、我々がグループ制覇を目指さなければいけないのは明らかだ」

一方、イタリアサッカー連盟のジャンカルロ・アベーテ会長は、「ロシアとフランスという、第２ポットで最も危険な２チームを避けたことを考えれば、慎重さは必要だが、良い結果だと考えているよ」と話している。