裕福なクラブの不振は、Jリーグにとっても深刻な問題【加部究】
■深刻な浦和の不振
Jリーグは目下10節とは言いながら、まだ消化したのは5試合なので、それほど多くのチームをチェックできたわけではない。だが気になるのが、比較的裕福なチームの予想外の不振ぶりである。
特に深刻なのが浦和。これまで浦和戦は、すべてのクラブにとってドル箱と言えた。だからこそ柏や甲府などは、地の利より浦和側の集客(収益)を見込み、中立地ながら器の大きな国立競技場をホームとして使用してきた。ところが7日の柏―浦和戦は、雨の影響があったとはいえ24222人。屈指の人気クラブの観客動員の急落は、リーグ全体を俯瞰しても死活問題に繋がりかねない。
■断トツの昇格候補、FC東京も出遅れ
一方でJ2に目を転じれば、断トツの昇格候補だったFC東京の低迷ぶりが目立つ。もちろん平山に次いで米本が離脱し、石川直や助っ人勢の出遅れなどコンディション面では気の毒な面もある。だがそれでもJ2の中では群を抜いた戦力を保持している。ある関係者が、ため息交じりに言っていた。
「FC東京のロベルト・セザー1人の年俸だけで、東京Vのスタメン11人の総額を超えている」
(続きはJマガ公式携帯サイトで)
■著者プロフィール
加部究
1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。
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加部究
1958年生まれ。東京都出身。立教大学を卒業後、スポーツニッポンへ入社。ワールドカップを取材するため会社を3年で退職。以降、1986年メキシコワールドカップから6大会連続で取材を行っている。近著に『ワールドカップ全史』(コスミック出版)がある。
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