橋下知事ツイッターにやみつき 1日で100回以上激烈書き込み
大阪府の橋下徹知事が2011年2月1日、ツイッターのアカウント(@t_ishin)を開設した。著名な地方自治体首長としては、比較的「後発」だが、始めたとたんにやみつきになったらしく、1日で100回以上書き込みを行い、地元放送局や大阪市役所に対して、激烈な批判を展開。昼食を食べそこなうほどの熱の入れようだ。
橋下知事がアカウントを開設したのは、2月1日の18時過ぎ。アカウント名からも分かるように、橋下氏が代表を務めている地域政党「大阪維新の会」の活動の一環で、2ヶ月限定の開設だとされている。
「これやり始めると、止まらなくなりますね」
第一声こそ、
「大阪都構想について、つぶやいていきます。寝る前に」
と、比較的平穏なものだった。だが、その6分後には、地元の朝日放送(ABC)のニュース番組に矛先を向けた。
「そう言えば、今日のABC放送ニュースゆう(編注:番組名の「NEWSゆう+」)最悪だった。散々1時間30分にわたって都構想について説明したのに、全部編集でカット。コメンテーターも、どこかの市長をやってたみたいだけど、もっと材料出せって、そもそも勉強してないもん。司会者も」
「これやり始めると、止まらなくなりますね。ABC放送のニュースゆうだけど、取材で1時間以上都構想についてしゃべらせて、放送では全部カット。それで、説明が足りませんね〜、材料が足りませんね〜、こんな状態で選挙は不安ですね〜って、そりゃないだろ!!」
このように、長時間かけて説明したにもかかわらず、その内容が反映されないまま批判されたことに対する不満をぶちまけた。さらに、橋下氏について説明不足を指摘した白井文・元尼崎市長については、
「取材も勉強もしていない段階で、材料が不十分って、無責任なコメントの典型例。元コメンテータ―より」
と切り捨てた。22時過ぎには、
「平松市長、退職金は下げられた方が良いのではないでしょうか?大阪府は、職員給与のわたり完全撤廃、現業職の給与水準適正化を断行します。大阪市の、職員給与わたりはひど過ぎます。またバスの運転手を始め、現業職の給与水準が異常に高いです。その象徴が市長の高額な退職金!!」
と、平松市長を攻撃。このあともABCと平松市長への批判は続き、0時過ぎには
「しかし、このツイッターって止まらなくなるね。僕って異常かな。これくらいのメールは、この3年間、幹部にずっと送っていました」
といい、書き込みは4時20分頃まで続いた。
「ついに大阪市役所の化けの皮がはがれた!!」
その4時間後の8時半過ぎには、ツイートを再開。
「新聞読み終わったんだけど、公務前にもうひとつぶやき。いや〜僕もしつこい。ABCニュースゆうのあの取材、番組の作り方は絶対におかしい」
と、約30分間にわたってABCへの批判を続けた。
お昼過ぎに矛先が向けられたのが、大阪市のウェブサイトだ。
ウェブサイトでは「地域主権改革などに関するよくあるご質問」と題して、大阪都構想に反論する内容を掲載。例えば、「府と市の『二重行政』はあるのですか」という質問に対しては、「単に、市と府の施設が二つあるという見かけだけで『二重行政』だとするのは誤りです」などと回答している。
これに対して、橋下氏は
「ついに大阪市役所の化けの皮がはがれた!!大阪市役所が公式HPで大阪維新の会に反論!!これが大阪市役所の実態。あのね、市役所の幹部の皆さん、あなた方は公務員なんですよ!大阪市役所の形については有権者が政治的に決めるの。あなた方が決めるんではないの!」
と激高。わずか10分強で、
「大阪維新の会に反対できるのは政党か、政治家としての平松市長。市役所、黙ってなさい!」
などと10回も書き込みを行い、「飯食えなかった」と、昼食をとるタイミングを逃してしまった。
最初の書き込みからほぼ1日が経過しているが、書き込んだ数は、すでに111回に及んでいる。
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