レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウには、大きな注目が集まっていた。試合のためではなく、ジョゼ・モウリーニョ監督の記者会見に向けてだ。練習を非公開とし、木曜と金曜の慣例会見をキャンセルしたことで、スペインのメディアは苛立っている。そのメディアに対し、モウリーニョ監督はこのように語った。

「ペンを持っているかい? よし、ではメモをとりたまえ。最初に質問されると思っていたんだが、4番目だったな。準備はできているんだ。9月はメディアに公開した練習が5回あった。450分間だ。それと10回のセッション、計150分間もそうだな。トータルで600分間、10時間分の練習だ」

「記者会見は16回。そのうちの7回がモウリーニョのものだった。さらに試合後のミックスゾーンもあるし、モウリーニョの会見もさらに6回あった。合計で22回だ。そして有名な“沈黙の週”だった今週、モウリーニョ、シャビ・アロンソ、カリム・ベンゼマ、セルヒオ・ラモス、ペペの会見や広告活動があった。君らは悪い意味で慣れてしまっているんだ。これはファンタスティックな状況だよ。君らは恵まれているんだ。同じことをやっているクラブが世界のどこにあるか、教えてくれたまえ」

ただし、公開された練習の一部は代表ウィーク中ものだった。このとき、バルデベバスの練習場にいた選手はわずかであり、UEFAの用事でモウリーニョ監督すらいなかったこともある。

レアルは3日のリーガ第6節でデポルティボと対戦する。そのメンバーをモウリーニョ監督は明かしており、スタメンはカシージャス、S・ラモス、ペペ、R・カルバーリョ、マルセロ、X・アロンソ、ケディラ、ディ・マリア、エジル、C・ロナウド、イグアインだという。同監督は次のように続けた。

「私がチームをつくるために重要だと考えている価値のすべてを、C・ロナウドは代表している。どんな価値か? すべてを列挙していたら1時間はかかってしまうよ。3つだけ言っておこう。野心、規律、そして連帯感だ」

最後は、再び招集メンバー外となったペドロ・レオンについて。スペイン『マルカ』はこの日、同選手が1月のマーケットでミランへレンタル移籍する可能性を報じた。本人がミランからのオファーを受けるかどうかを尋ねられたモウリーニョ監督は、「ノーコメント」と一蹴している。