チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第2節のオセール戦を前に、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は前日会見で怒りをあらわにした。ペドロ・レオンを招集メンバーから外したことについての質問をめぐり、メディアと騒動を起こして会見場を途中で去っている。28日、レアルはオセールを1−0と下したが、試合後に再び“ショー”が行われることはなかったようだ。

モウリーニョ監督が率いるレアルは、ミランに2ポイント差をつけ、グループGの首位に立っている。リーグ戦とCLの7試合で、わずか1失点しか喫していない。同監督は次のように語った。

「難しい試合だった。とても集中したチームが相手だったね。我々を抑えることに集中していたが、プッシュするときは危険な存在でもあった。我々は試合を支配したいと望んでいたし、簡単な試合ではなかったよ。だが、最も大切なのは我々が勝ったということだ。(ドローに終わった)マジョルカ戦やレバンテ戦で、我々は多くのゴールチャンスをつくりながらも、得点を奪えなかった。そして、ゴールを決められなかったのだから、我々は勝利に値しなかったと批評家たちは言う。同じ理由で言えば、我々は(オセール戦で)勝ったんだ。だから、我々は3ポイントにふさわしかった」

メディアとのトラブルや騒動はなし。P・レオンに関する質問は「ノー」と一蹴されたが、会見終了時に関係者に対し、「もう行っていいのかな? 本当に?」と冗談を飛ばした程度だった。

一方、試合から一夜明けた29日、スペインのメディアは「完全なる和解」というより「停戦」といった感じの報道をしている。レアルに近い『マルカ』と『アス』は、「最も大事なのは3ポイント」「我々はリスクを冒して勝った」というモウリーニョ監督のコメントを前面に出して報じており、バルセロナ寄りの『ムンド・デポルティボ』は「(アンヘル・)ディ・マリアが終了9分前にレアルを救う」と伝えている。