EURO12予選初戦となるエストニアとの一戦で、勝利を収めたイタリア代表。就任後初となる公式戦で白星を手にし、4日の記者会見に臨んだチェーザレ・プランデッリ監督は、穏やかな目をしながら笑顔を浮かべている。アウェーでのエストニア戦を制した同監督は、“彼の”フィレンツェがさらなるプレゼントをしてくれることを心待ちにしているのだ。イタリア代表は7日、フィレンツェでEURO12予選2試合目となるフェロー諸島との対戦を迎える。

イタリア代表はすでに確定していることからリスタートするだろう。つまり中盤にアンドレア・ピルロとダニエレ・デ・ロッシ、リッカルド・モントリーヴォを並べ、前線にはプランデッリ監督が言うところの「成熟した」アントニオ・カッサーノが起用されるということだ。中盤とカッサーノについて、プランデッリ監督は次のように話している。

「ピルロによってモントリーヴォが消されている? いや、私は中盤でクオリティーと運動量を出すことができる3人の選手を起用することを考えているよ。全員が相手とぶつかり、プレーを組み立て、それを完成させることができる選手たちだ。デ・ロッシも明らかに伸びてきていると思う」

「試合後のカッサーノは笑っていて、満足そうだった。彼はもっとペナルティエリアを狙えるはずだし、そうしなければいけない。ボールがないときの動きも必要だね。ただ、中盤センターでのサポートももっと必要だ。とにかく、カッサーノはたくさん走ったし、ゴールやアシストだけじゃなく、昨日の試合のようなプレーを見せてくれるなら、常に彼を使いたいと思う」

「カッサーノがセカンドストライカーとなり得るか? そうだね。ただ今は、中盤の攻撃的なサイドアタッカーがあまりおらず、サイドでは前線の選手たちしかいないんだよ。だが、カッサーノはトップ下を従えてのセカンドストライカーとしてもプレーできる」

「カッサーノの何が成長したか? 今のところ、代表での彼はとても良い振る舞いをしている。過去の過ちを理解したんだ。腰の問題があったけど、エストニア戦に出場するために全力を尽くすと言っていた。そしてそれを実践したんだ。少し前までの彼にとって、サッカーとはファンタジーでしかなかった。だが、今はチームにおける責任を感じるようになっている。おそらく、カロリーナさん結婚したことで、奥さんが以前の彼になかった落ち着きをもたらしてくれているんだろう」