カナダ保守党のロブ・アンダーズ議員はこのほど、中国政府は同国の議員などに対して、性的誘惑を用いて情報を入手したり相手の言動を操縦する「ハニー・トラップ」を用いたと発言した。議員の14歳の息子にも誘惑の手が伸ばされたという。中国のインターネット・メディア「環球網」が報じた。

 アンダーズ議員によると、疑惑がもたれる事例が、上海で発生している。カナダの議員2人が「色仕掛け」や「疑惑ある契約」の標的となった。議員2人はカナダの資源提供で、中国側の利便を図り、双方の契約締結で「目を閉じていた」という。

 また、多くの議員が訪中時に「自分の半分の年齢の美女」が接近してきたという。議員らは女性とダンスや食事をして、場合よっては「マッサージ」に出かけたという。議員以外に政府官員が中国人女性とつきあったことがある。アンダーズ議員は「中国は議員の14歳の息子に誘惑の手が伸ばしたことがある」と主張。未成年まで巻き込んだと、中国側がなりふりかまわず「色じかけ攻勢」を用いていると批判した。

 カナダ自由党に所属するハーパー首相はアンダーズ議員の主張について「個人的な見解。政府の観点を代表するものではない」と、黙殺する姿勢を示した。自由党のジム・カリジャニス議員は「アンダーズ議員の発言は、荒唐無稽。証拠があるなら即刻、議会の道徳委員会に提出すべきだ。カナダの議員の顔に泥を塗ってはならない」と反発した。(編集担当:如月隼人)



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