池上彰はどうしてニュースの解説が上手いのか

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 7月11日に行われた参議院議員選挙の特番で民放2位の高視聴率を獲得したテレビ東京。その勝因はフリージャーナリストの池上彰さんをメイン司会者に起用したことにあると言われています。番組内容の分かりやすさに加え、「そんなこと聞いていいの?」と思うような質問を谷亮子さんや蓮舫さんに平然とする姿は、掲示板サイトや個人ブログでも話題になりました。

 池上さんは元NHKの報道記者で、「週刊こどもニュース」の編集長兼キャスターを11年間勤めた経験があります。ニュースや社会問題を子どもにも理解できる言葉を使って解説するのですから、それは説明が上手いはずですよね。

 さて、ニュースを解説するときは、その事象を正確に理解する必要があります。さもないと、誤ったままの情報を伝えてしまいかねません。
 だからこそ、表面の情報だけでなくニュースの「裏」にあることを知る必要があります。

 では、その「裏」を知るためにはどうすればいいのか。
 池上さんは「そのニュースについて誰かに説明できるかどうか、考えてみる」ことが有効だと言います。そして、その上で自分がそのニュースについて「知らない」ということに気づくことが大切だと言うのです。

 知らないから説明できない。ならば知ればいい。

 その「知らないこと」を知るために本を読み、情報を仕入れる。そうしてだんだんとそのニュースの「裏」にあることが分かってきます。

 『世界のしくみがよくわかる!ニュースを読む技術』(池上彰/著 ビジネス社/刊)は日本・世界の情勢が池上節によって分かりやすく説明されている一冊ですが、何より読んで欲しいのは冒頭の「ニュースの裏を読むために必要なこと」です。

 物事を大局的に捉えるのが下手だと思っている人や説明が苦手な人は、必ず身になるはずです。
(新刊JP編集部/川口絵里子)


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