南アフリカ・ワールドカップでファイナルに進出したスペイン。カルレス・プジョールの本業はDFだが、彼はドイツとの準決勝で歴史的なゴールを決めて一面を飾っている。これまで、スペインはほとんどFWダビド・ビジャがゴールを決めてきた(総得点7ゴールのうち、ビジャは5ゴール。ほかのストライカーは得点を挙げていない)。だが、ドイツ戦で勝負を決めたのは、ゴールネットを揺らす専門家ではないプジョールだった。

しかし、ドイツGKマヌエル・ノイアーを打ち破り、スペインに初のW杯ファイナルの舞台をプレゼントしたプジョールのゴールには、一つの秘密があるという。プジョールは次のように話している。

「昨日のゴール? バルセロナで僕らがよくやっているプレーなんだよ。(ビセンテ・)デル・ボスケ監督がドイツのディフェンスについて話したとき、僕は彼にあのサインプレーを代表でも試さなければいけないと言っていたんだ」

「ドイツ戦はここまでの僕らのベストパフォーマンスだった」と語るプジョールは、ファイナルで戦うオランダについて、次のように続けている。

「僕らはブラジルやアルゼンチン、ドイツと対戦すると思っていた。でも、ファイナルに出てきたのが彼らなのであれば、彼らがそれにふさわしかったということだよ」