中国系女性大臣の蓮舫氏 日本軍に2機の戦闘機を献納した祖母
日本の菅直人新首相は6月6日、参議院議員で中国系日本人の女性議員蓮舫氏を新内閣の行政改革担当大臣に任命する事を決定した。これは日本の内閣で初の中国系の大臣である。中国網日本語版(チャイナネット)によると、蓮舫氏の家族事情が判明し、政界・実業界の両域で非凡な才能を示した「女丈夫」の祖母がいる事がわかった。
蓮舫氏一家の祖先は謝という姓で、台湾白河鎮の出身である。祖父は早くに亡くなり、祖母陳杏村は第二次世界大戦中に台湾から上海に渡った。当時を知る年配者の記憶によると、陳杏村は並の女性ではなかったという。孤立無援の時期に、彼女は上海駐屯の日本軍高官と親密な関係を築き、上海南洋煙草公司の総代理、英米煙草公司総販売などの利益の多い事業の経営権を得た。
戦時中、陳杏村は個人の名義で日本軍に2機の戦闘機を献納し、それぞれ「杏村1号」、「杏村2号」と命名され上海では大変有名な女性だったという。1945年、日本軍が降伏したのち、陳杏村は売国罪で起訴されたが弁護士に弁護を頼んで仮釈放となり、台湾に帰った。台湾当局の裁判所は当時の社会的事情に迫られた事、国民党の地下工作と関係があった事の理由から「陳杏村売国事件」に無罪を言い渡した。
台湾に帰った後も、陳杏村は依然として実業と政治の世界で大いに活躍する名声赫々たる女丈夫であった。彼女は大一貿易有限公司総経理、福光貿易株式会社社長、契徳燃料廠股フェン有限公司董事長を歴任し、更に台湾地区青果輸出業同業公会理事長を務め、台湾が海外に進出を果たす、とりわけ日本向けバナナ輸出貿易事業において主導的な役割を果たしたという。(編集担当:米原裕子)
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