菅首相に「米国の犬め!」の声―中国、万博訪問取り消しで
中国メディアは8日、菅新首相が12日に行われる上海万博のジャパンデー出席を取りやめた理由を、「米国政府が不満を示したため」と報じた。中国では同記事に対して、菅首相や日本を「米国の犬」と罵る(ののしる)コメントが相次いだ。
鳩山前首相が、上海万博のジャパンデーへの出席を決めたが、菅首相は見送る方針を決めた。中国メディアは日本での報道を引用して、菅首相に近い議員の話として、「米国政府は、日米間に一層の緊張をもたらしかねない普天間基地の問題が解決していないのに(上海万博に出席するのは)、逃避行為だと、強い不快感を示した」と伝えた。
同記事を掲載した、中国のニュースサイト「環球網」には、菅首相や日本を「米国の犬」と批判する書き込みが多く寄せられた。ご主人さまが不機嫌になれば、犬は外出できないとの主張や、日本人は哀れだとする書き込み、日本は主権がない国だから仕方ないとの皮肉がみられる。
一方、復旦大学政治学科の郭定平教授は、「鳩山内閣は普天間基地問題を処理できず、政権の座をおりた。菅首相にとって目下、重要な仕事は日米関係を修復し、平穏さをとりもどすこと」と述べ、日本の新政権が対米関係を重視することは必然の流れとの見方を示した。(編集担当:如月隼人)
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