2006年に発覚したユヴェントスを中心とする不正スキャンダル「カルチョーポリ」。ナポリで4日にナポリで行われたそのカルチョーポリの裁判で、元副審のマリオ・コッポラ氏が、インテルも元審判選定委員のベルガモ氏とパイレット氏に重圧をかけていたと語った。

「もはや私は自由であり、脅されることもないから」話をしたというコッポラ氏は、副審の審判選定委員だったジェンナーロ・マッゼイ氏が、ベルガモ氏とパイレット氏の“お飾り”でしかなく、同氏が各クラブや副審たちと関係を持っていたと述べている。

さらに、コッポラ氏はかつてのインテル対ヴェネツィア戦における一つのエピソードについて言及。この試合ではインテルDFイバン・コルドバが、ボールのないところでステーファノ・ベッタリーニを叩き、2試合の出場停止が科されている。それを決定づけたのがコッポラ氏の報告だったそうだ。

「マッゼイから電話があって、規律委員会から連絡があるだろうと言われた。そして、インテルから出場停止を減刑するように要求があった。私は、(コルドバが)叩いたのではなく、引っ張っただけだと言わなければならなかった。だが、私は自分の見解を変えず、そこからセリエAの試合を担当することがなくなった」

不思議なのは、なぜこの話が今になって出てきたのかということだ。コッポラ氏は「私はこのことを話すために、自発的にローマのカラヴィニエーレ(国防省警察)へ出向いた。だが、彼らは調書をとらなかったんだ。興味がないと言われた」と話している。