アニメ「うんこさん」に韓国人が激怒? キャラクターの設定めぐり騒動。

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関西ローカルの深夜アニメ「うんこさん」をご存知だろうか。今年4月から7月まで関西テレビで放送されていた「うんこさん」は、“ツイている人にしか見えない”という伝説の島で暮らす妖精「ウンコロボックル」たちの何気ない日々を描いた、1話3分弱のシュールなストーリーの作品だ。

うんこさん」はその直球なネーミングや作品自体の出来の良さなどもあり、関西では女子高生を中心に大ヒット。ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズが発売されたり、主題歌「うんとこサンバ」が着うたランキングで上位にランクインしたりと、多くの話題を提供してくれている。

そんな一部の人たちから熱烈な支持を得ている「うんこさん」なのだが、同作に登場するあるキャラクターが、韓国で物議を醸しているという。

中国の環球時報によると、問題となっているのは「キム・ベン」という名のキャラクター。ほかのキャラクターに比べて目が細く、身体は長め、公式ホームページでは「硬派な高校生。とても怒りっぽくキムチが好物」と紹介されている。このキャラクターの存在を知った韓国のネットユーザーが、「『キム・ベン』は明らかに韓国人を意識した設定となっている」と問題視した……というのが今回の騒動の概要だ。

韓国の東亜日報はある韓国人ブロガーの話として、「日本は大便で韓国を侮辱した」とのコメントを紹介している。また、「キム・ベン」が暮らす場所は、“アンラッキーバレー”と呼ばれる「運のない」場所であり、「過激」「怒りやすい」「キムチが好物」といった韓国人に対する日本人の画一的な見方が「日本の嫌韓」を表していると主張。「キム・ベン」という名前は韓国人の一般的な苗字「金」から来ており、「ベン」と「便」をかけている点、「キム・ベン」がほかのキャラクターから嫌われている点なども、韓国のネットユーザーをヒートアップさせている模様だ。

なお、東亜日報の記者は「もし、『うんこさん』の作者が『キム・ベン』というキャラクターを生み出すことで、意図的に韓国を侮辱したとするならば、作品の素材となっている『大便』の本来のイメージ同様、不潔で吐き気がする作品」と断じている。

韓国では今年初め、世界各国のお国柄などを擬人化した日本のウェブコミック「ヘタリア」のキャラクターをめぐり、「韓国を侮辱している」と騒動に。アニメ放送を予定していたCS放送局のキッズステーションにも抗議が殺到し、急遽放送が中止なるという事態も起きている。