木下優樹菜(撮影:野原誠治)
 異国の極悪犯罪組織に娘を奪われた父親は、迷うことなく闇の世界へ飛び込んでいく――。名優リーアム・ニーソンが演じる心優しき父親が、冷酷な追跡者へと変貌する驚愕のアクション・スリラー「96時間」。全米チャート初登場1位、9週連続トップテン入りのロングランを成し遂げた今夏の話題作だ。8月22日の日本公開を記念して、10日東京・汐留でプレミア試写会が行われ、ゲストに哀川翔、木下優樹菜が登壇した。

 誘拐された愛娘を助け出す為、元秘密工作員のブライアンが自らのスキルを駆使し、犯人を追い詰めていくその姿はまさに常識破り。そんなブライアンのように強く、格好良い父親代表として哀川が、若者世代の娘代表として木下がそれぞれゲストに起用され、お互いの“親子感”についてトークを交わした。

 カラフルなミニスカートで登場した木下は、開口一番「本日はお足元の“ゆるい”中お越しくださりどうもありがとうございました。あれ、ゆるいじゃなくて悪いだっけ(笑)」と挨拶をし、会場の笑いを誘った。作品に関しては「私のお父さんもすっごく心配性なので、主人公と似ていました。今までは心配されすぎてウザいなって思うこともあったけど、この映画を観て気持ちが分かりました」と真剣にコメント。私生活で5人の子をもつ哀川は、「あれこそ、親の姿。こんなに燃えた映画は久しぶりだね」と映画を絶賛した上で、「父親ってブライアンみたいに第6感が働くことって本当にあるのよ。俺も子供が遠出をする時には絶対電話しろよ!って言ってるよ。大体かかってこないけどね(笑)。皆も親に心配かけないように、電話1本でいいんだからしてあげてね」と観客に呼びかけ、父親の表情を見せた。

 今回、「96時間」というタイトルにちなみ会場には“96人”の現役女子大生が招かれ、「父親の嫌いな所」というアンケートに参加した。その中で「自宅に彼氏を招いて挨拶をさせたら、お父さんが“お前の顔は見たくない”と怒鳴ってしまった」というエピソードが披露され、うなずく観客も。これに対し哀川は「俺だったら“一緒に飯食おうぜ!”って誘っちゃうけどなあ。子供達は恋人が出来ると必ず連れてくるよ」と話し、司会者に「それはお嬢さんの彼氏さんも恐いでしょうね(笑)」と冷やかされる一幕も。木下も「うちも彼氏が出来たら絶対に実家に行ってお父さんに会わせます! 一度だけお姉ちゃんの彼氏が挨拶出来ない人で、怒鳴られてた事があったな(笑)。でも優樹菜は、付き合った人には“挨拶だけはしっかり!”って事前に言っておくから大丈夫」と交際にはオープンな木下家の様だ。

 映画の見所について哀川は「こんなにアツい父親は久しぶりだよ。暑い夏に96時間を観て、もっとアツくなろう!」と力強くコメント。木下は「ジェットコースターみたいにハラハラ、ドキドキ出来る映画。昔お父さんが大嫌いだった事もあったけど、今では大好きです。お父さんの愛をこの映画で感じてください」と笑顔でおじぎした。最後には、“96人の娘”と一緒に木下お得意の挨拶“チョリーッス!”を行い、父娘の絆が感じられたイベントは幕を閉じた。

映画「96時間」特集

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