■第10試合 ライトヘビー級/5分3R
アンデウソン・シウバ(ブラジル)
Def.1R3分23秒/TKO
フォレスト・グリフィン(米国)

いきなりハイキックで、威嚇したフォレスト。アンデウソンが対戦相手をフィジカルで圧倒しないという珍しい光景が続く。フォレストの蹴り足を掴み、転がすことに成功したアンデウソンだが、グラウンドへいくことなくスタンドで待ち構える。

いきなり、ワンツーから前に出たアンデウソンの右でフォレストがダウンを奪われると、立ち上がって応戦するフォレストだが、アンデウソンは左が伸び、首相撲を見せる。

距離を取ったアンデウソンは、ノーガードでフォレストを挑発し、前に出てきたところに再び右をヒットさせ、二度目のダウンを奪う。と、余裕綽々のアンデウソン。フォレストのワンツーをスウェイでかわし、右のスナップを利かせた、手打ちにも見えるような一発のパンチで、3度目のそして最後のダウンを奪いTKO勝ちを収めた。

いてもたってもいられなくなったフォレストは、そのまま控室に小走りに退散。アンデウソンは「フォレストはグッドファイター、良い人間だ。でも、私はもっと練習してきた。ありがとう」と英語でコメント。続いてポルトガル語で「ライトヘビー級選手が私より大きいことは問題だが、強いファイターと戦いたい」とコメントを続けた。元世界王者に200秒余で完全KO勝ち、誰もがミドル級でなくライトヘビー級のアンデウソンに期待したくなる。

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