<パソコン快適活用術>USBメモリからシステムをブートする

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USBメモリには、データやアプリケーションを入れて、いつでもどこでも自分の慣れ親しんだ環境で作業をするTIPSは既に多くのサイトで紹介されているが、今回はテック独自の視点でのUSBメモリ活用術を紹介してみたい。

現在、注目されているのがUSBメモリからシステムをブートして、レスキューディスクやテスト環境にする使い方である。
その代表的なツールとして、G DATA インターネットセキュリティ 2009と アーク情報システムのBOOT 革命/USB Memory Ver.2を取り上げる




G DATA インターネットセキュリティでは、通常のインストール媒体としてUSBメモリで提供されていることに加えて、システムが不安定な時に、USBメモリから緊急起動しPC内のウイルスをスキャンできる。この緊急起動にはLinuxが採用されており、非常にセキュアな環境でウィルスチェックが行える。インストールされた本製品は、別のUSBメモリに混入したウイルスをブロック。PCとUSBメモリのデータのやり取りをきちんと監視しているので、危険なファイルがPCにコピーされることがない。

現在、USBメモリの活用が広がるにしたがって、USBメモリを媒介とするウィルスが蔓延しており、検疫態勢の確立が急務であると言える。

続いて、テスト環境やレスキュー環境としてのUSBメモリへのWindowsインストールについて、「BOOT 革命/USB Memory Ver.2」は、USBメモリに直接Windowsをインストールし、USBメモリからOSやプログラムを起動させることができる。VistaがインストールされているPCからUSBメモリを通してWindows XPを起動させ、XP用にインストールしてあるソフトウェアを使うといったことが可能となる。

ネットブックなど、HDD容量の少ないPCでのOSの使い分けや、Windowsが起動しない場合などの緊急トラブル用途、使いたいアプリケーションやメールなど自分専用のOS環境の携帯用途などに活用できる。

2008年に急速に値下がりしたUSBメモリは、現在8G版が4000円程度で購入できる。ぜひとも「一家に一本」お守りとしてのUSBメモリを常備しておきたいものである。

(編集部 真田裕一)

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