今シーズン途中に、ボルトンからチェルシーに移籍したフランス代表FWのニコラ・アネルカ(28)。チェルシーではまだリーグ戦7試合に出場したに過ぎないが、もうすっかりブルーのユニフォームに馴染んでいる感がある。

 アネルカは16日付のデイリー・ミラー紙に、現役をチェルシーで終えたいと語っている。「過去何シーズンにもわたって多くの旅をしてきた。できればチェルシーに落ち着きたい。いまはビッグクラブに所属し、レベルの高いチームでプレーしている。だから、スタートした街(ロンドン)で現役を終えるとしたら、とても幸せだろう」。

 パリ・サンジェルマン(PSG)から18歳でデビューし、頭角を表したのはその2年後のアーセナル(ロンドン)時代。大器として注目を浴び、レアル・マドリーに巨額の移籍金で引き抜かれたが、以後は好不調を繰り返し、激しい気性も災いして、再びPSGに戻ったあとも、リバプール、マンチェスター・シティ、フェネルバフチェ(トルコ)、ボルトンと渡り歩かざるを得なかった。

 ボルトンに移って以降のアネルカは、プレーでも精神面でも安定どころか円熟すら感じさせる。2002年から3年以上にわたって遠ざかっていたフランス代表に返り咲き、もはや不可欠の存在になっているのもその証だ。競争の激しいチェルシーで現役を全うすることは並大抵の選手には望めることではないが、いまのアネルカにはその自信がうかがえる。

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