リバプールのMFスティーブン・ジェラードは、早くもプレミアリーグの優勝争いから脱落した今シーズンの戦いについて、「今年は優勝を狙えるはずだったのに」と苦悩を覗かせた。

 首位アーセナルに17の勝点差を付けられているリバプール。キャプテンとしてチームを牽引するジェラードは、今シーズンのリーグタイトル獲得の可能性が事実上消滅したことについて、「ファンは許してくれないだろう」とコメント。チャンピオンズ・リーグでは優勝の可能性を残しているが、リーグ優勝のチャンスを逃し続けているクラブに苦言を呈している。

「フットボールの世界では、2位になっても何の意味もない。4位以内に入って、チャンピオンズ・リーグの出場権を獲得したとしても、それは同じことだ。僕は順位表を見るたびに辛くなるんだ。アーセナルとこれほど差をつけられていることが許せない。今シーズンこそは優勝を狙える体制が整ったと信じていたからね。アーセナルの躍進は見事だ。来シーズンこそは、僕たちが躍進しなければならないよ。ただ、毎年のように同じ事を言うのは、正直言ってもう疲れた。いつも来シーズンのことばかり話しているわけにはいかないだろ。僕ももう27歳だ。32歳くらいになって同じようなことを言い続けているのは嫌だからね。僕たちは、プレミアリーグを制覇できるだけの戦力や監督、そしてファンやスタジアムを持っているのだから」

 インテルと対戦したチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦のファーストレグでは、2-0で先勝したリバプール。ベスト16入りへ大きなアドバンテージを得ているが、ジェラードは「チャンピオンズ・リーグで優勝しても、リーグタイトルを獲得できなかった事実は消せない」と悔しそうに語っている。愛するクラブの不甲斐ない戦いに怒りを隠そうとしないキャプテンは、優勝の可能性が事実上消滅したリーグ戦で4位を確保しなければならないというジレンマを抱えながら残りのシーズンを戦うことになりそうだ。

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