インタビュー:チャットモンチー「一曲一曲が意味のある音でできている」
2005年11月、ミニアルバム「chatmonchy has come」で徳島からデビューを果たした3ピース・ガールズバンド、チャットモンチー。今月24日には、オリコン初登場6位を記録した「シャングリラ」、上戸彩・長澤まさみ・堀北真希ら豪華7名の女優が出演して話題を呼んだCM曲「バスロマンス」、佐藤江梨子主演による映画主題歌「世界が終わる夜に」などを含む全13曲を収録した待望のセカンドアルバム「生命力」を発表。同作は、10月23日付のオリコン・デイリーランキングで初登場1位を記録した。「ロックの名盤」と称されたファーストアルバム「耳鳴り」での経験を経て、3ピース・バンドとしての存在意義と改めて向き合った意欲作「生命力」について話を聞いた。
■ファーストアルバム『耳鳴り』から1年4ヶ月ほどが経とうとしていますが、前作を作り終えて、次はどんな作品にしたいと思っていましたか?
橋本絵莉子(以降、橋本):作り終えた時は全く気付かなかったんですけど、ツアーで『耳鳴り』の曲を演奏した時に、歌っていると重ねていたギターのリフが弾けないんですよ。どうしてもコードを弾いて歌うことになって、CDとの違いをすごく感じたんです。別に4本目のギターを重ねなくてもライブができるんだから、CDも作れるんじゃないか?という想いがあって、3ピース感をもっと出したいと思ったのが一つ。あとライブをしていて、お客さんが乗ろうとしている所で、曲がブレイクとか途中で乗りが変わったりして最後まで乗れないというのを目撃して。もっと一定の乗りの曲があってもいいんじゃないか、ということで今回レコーディングに臨みました。
■前作より、ライブ感を意識した作品になったわけですね。
高橋久美子(以降、高橋): 3ピースでやっていることって意味があることだと思っていて。4ピースや音をどんどん足していく方向でやっている人達に負けない!という想いではないですけど、引き算の良さみたいなもので勝負したいという想いはありました。
■音の隙間を怖がらずに、逆に楽しむような。
高橋:隙間を味方につけることによって、幅が広がりましたね。
■アルバム制作前に、何かミーティングを行ったのですか?
福岡晃子(以降、福岡): 次のアルバムをどうするかというのは、改めてというより日々話をしている中で見付かるんです。いつも3人で行動しているから、移動中とかでも結構思ったことをすぐ会話に出したりして、今はもう、次のサードアルバムの話とかもしているんです。
■例えば不幸のどん底のような「世界が終わる夜に」から、幸福の絶頂の「バスロマンス」まで、前作よりも表現の幅が広がった印象を受けているのですが、自分達で成長を実感している部分はありますか?
高橋:アレンジにしても詞にしても、幅が広がりましたね。自分達がいるフィールドが大きくなったというイメージがあって、それは東京に上京してきたこと、環境が変わったことがすごく大きいと思うんです。それとお客さんがどんどん増えてきて、オーディエンスによって自分達が刺激されたり、「もっとこんな曲をやってみたい」「一緒に楽しみたい」という想いが増えたりということですかね。だから、色んなものを書けるようになったんだなと思います。
橋本:一曲一曲がハッキリというかクッキリというか、ボンヤリしていない。『耳鳴り』の時はすごく「いい感じだから、いいんじゃない?」みたいな感じだったんですけど、今回はギターの重ねにしても「安易に重ねるのは要らない!」という出発点からしてハッキリしていると思うし。3人の書く歌詞に寄り添ったアレンジで、しかも「どうしてここでこれを鳴らすのか?」という意味をもって一つ一つの音が3ピースらしくすごく目立っていて。すごくガチガチになってしまったというわけではないんですけど、一曲一曲が意味のある音でできていると思います。
■余計な音を削ぎ落としたことが、曲ごとの個性を際立てる結果に繋がったのですね。
福岡:デビューした時は3人ともまだ徳島にいたんですが、上京して見るもの聴くものも色々と変わったし、環境も変わったから、それぞれ変わった所があると思うんです。ライブもすごい本数やったし、多分色々な所で成長していると思っていて。歌詞の面についても、曲作りについても。怖がらずに変わっていく自分達を受け入れている部分と、前から受け継いでいる部分というのを、すごく上手く引っ張り出せたセカンドアルバムになったなと思っています。『耳鳴り』の時は、あの時にやりたかったことを、ちゃんとあそこで完結させたという感じがすごくするんです。『生命力』というタイトルには、辞典では「生き続ける力」という意味が載っているんですけど、これから私達が絶対に音楽を作り続けていくという意思と、これからもどんどん変わっていってそれを自分達でも楽しんでいくという意志が見えるアルバムになっていると思います。成長した部分もあるけど、どんどんまだ行けるなと思っています。
■ファーストアルバム『耳鳴り』から1年4ヶ月ほどが経とうとしていますが、前作を作り終えて、次はどんな作品にしたいと思っていましたか?
橋本絵莉子(以降、橋本):作り終えた時は全く気付かなかったんですけど、ツアーで『耳鳴り』の曲を演奏した時に、歌っていると重ねていたギターのリフが弾けないんですよ。どうしてもコードを弾いて歌うことになって、CDとの違いをすごく感じたんです。別に4本目のギターを重ねなくてもライブができるんだから、CDも作れるんじゃないか?という想いがあって、3ピース感をもっと出したいと思ったのが一つ。あとライブをしていて、お客さんが乗ろうとしている所で、曲がブレイクとか途中で乗りが変わったりして最後まで乗れないというのを目撃して。もっと一定の乗りの曲があってもいいんじゃないか、ということで今回レコーディングに臨みました。
■前作より、ライブ感を意識した作品になったわけですね。
高橋久美子(以降、高橋): 3ピースでやっていることって意味があることだと思っていて。4ピースや音をどんどん足していく方向でやっている人達に負けない!という想いではないですけど、引き算の良さみたいなもので勝負したいという想いはありました。
■音の隙間を怖がらずに、逆に楽しむような。
高橋:隙間を味方につけることによって、幅が広がりましたね。
■アルバム制作前に、何かミーティングを行ったのですか?
福岡晃子(以降、福岡): 次のアルバムをどうするかというのは、改めてというより日々話をしている中で見付かるんです。いつも3人で行動しているから、移動中とかでも結構思ったことをすぐ会話に出したりして、今はもう、次のサードアルバムの話とかもしているんです。
■例えば不幸のどん底のような「世界が終わる夜に」から、幸福の絶頂の「バスロマンス」まで、前作よりも表現の幅が広がった印象を受けているのですが、自分達で成長を実感している部分はありますか?
高橋:アレンジにしても詞にしても、幅が広がりましたね。自分達がいるフィールドが大きくなったというイメージがあって、それは東京に上京してきたこと、環境が変わったことがすごく大きいと思うんです。それとお客さんがどんどん増えてきて、オーディエンスによって自分達が刺激されたり、「もっとこんな曲をやってみたい」「一緒に楽しみたい」という想いが増えたりということですかね。だから、色んなものを書けるようになったんだなと思います。
橋本:一曲一曲がハッキリというかクッキリというか、ボンヤリしていない。『耳鳴り』の時はすごく「いい感じだから、いいんじゃない?」みたいな感じだったんですけど、今回はギターの重ねにしても「安易に重ねるのは要らない!」という出発点からしてハッキリしていると思うし。3人の書く歌詞に寄り添ったアレンジで、しかも「どうしてここでこれを鳴らすのか?」という意味をもって一つ一つの音が3ピースらしくすごく目立っていて。すごくガチガチになってしまったというわけではないんですけど、一曲一曲が意味のある音でできていると思います。
■余計な音を削ぎ落としたことが、曲ごとの個性を際立てる結果に繋がったのですね。
福岡:デビューした時は3人ともまだ徳島にいたんですが、上京して見るもの聴くものも色々と変わったし、環境も変わったから、それぞれ変わった所があると思うんです。ライブもすごい本数やったし、多分色々な所で成長していると思っていて。歌詞の面についても、曲作りについても。怖がらずに変わっていく自分達を受け入れている部分と、前から受け継いでいる部分というのを、すごく上手く引っ張り出せたセカンドアルバムになったなと思っています。『耳鳴り』の時は、あの時にやりたかったことを、ちゃんとあそこで完結させたという感じがすごくするんです。『生命力』というタイトルには、辞典では「生き続ける力」という意味が載っているんですけど、これから私達が絶対に音楽を作り続けていくという意思と、これからもどんどん変わっていってそれを自分達でも楽しんでいくという意志が見えるアルバムになっていると思います。成長した部分もあるけど、どんどんまだ行けるなと思っています。