ジェイソン・マクドナルドに快勝、厳しいUFCの戦いで5勝目を挙げて安堵の表情を浮かべる

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20日(土・現地時間)、米国オハイオ州シンシナティのUSバンクアリーナで行われたUFC77で、日本の岡見勇信がカナダのジェイソン・マクドナルドは3−0の判定で破った。

1Rはマクドナルドの右ストレートからのテイクダウン狙いで、ケージ際に追い込まれ、ヒザや足へのストンピングを受ける展開が続いた。それでも終盤にパンチをまとめて打ち込み優勢を印象づけてラウンドを終える。

2Rになると、やや動きの鈍くなったマクドナルドにスタンドでパンチ、ミドルをヒットさせる。たまらず組みにきたマクドナルドを外掛けでテイクダウンすると、岡見はトップキープからパウンドを放つ。インサイドガードの岡見の強烈なパウンドにマクドナルドの動きが止まるシーンも。

最終ラウンドも立ち技で攻めようとした岡見に対し、マクドナルドがテイクダウン狙い。バランスを崩す場面も見られたが、ここで腰の強さを発揮し、最終的にはトップを奪取。パウンドとパス狙いのコンビネーションで、背を向けたマクドナルドからバックマウントを奪った岡見は、ここでリアネイキッド・チョークを見せる。これが極まらないと判断し、自ら腕を解き、トップキープに専念。やや攻め疲れから手数が減ってしまったが、最後までパウンドを落とし続けた岡見は、ジャッジ3者が30−27をつける快勝でUFC5勝目を挙げた。

なお、メインではUFC世界ミドル級王者アンデウソン・シウバが、2R1分7秒でリッチ・フランクリンを破り、2度目の王座防衛に成功している。

試合後の岡見勇信のコメント
「良い面と悪い面が出た試合になりましたが、スタンドの打撃で前に出ることができた点は良かったです。マクドナルド選手は、体も大きく気も強い、素晴らしい選手でした。今回、勝ち残れたことで、アンデウソン・シウバ選手に挑戦する資格を持つことができたと思います。色々な選手と戦い、結果も残せましたが、だからといってアンデウソンに勝てるというわけではないので、実際に戦ってみるしかないと思っています。それと今回からサンダーというニックネームをつけてもらったので、ようやくUFCファイターの仲間入りができたような気がします。これまでUFCで6戦させてもらい、ずいぶんと鍛えられました。これからもUFCでいけるところまでいきたいです。
郷野選手と長南選手が、次回大会からUFCに出場しますが、二人とも紛れのない日本のトップファイターなので、同じ日本人としてUFCで活躍していってもらいたいです」