昨年10月、平壌を訪れたポンペオ長官と会うため車を降りた金委員長。車のタイヤにロールス・ロイスのロゴとみられる「R」が刻まれている(米国務省提供)=(聯合ニュース)

写真拡大

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮でロールス・ロイスなどの高級車が目撃されたことを受け、国連が一部の国を対象にぜいたく品の輸出禁止を含めた対北朝鮮制裁の違反の有無を調査していると、AP通信が11日(現地時間)に報じた。

 同通信は今週中に公表予定の国連の対北朝鮮制裁履行報告書を引用し、国連が約20カ国を対象に制裁違反の有無を調査中だと伝えた。この報告書は国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが毎年2回、安保理に提出するもので、制裁の履行と効果に関する総合的な評価結果となる。

 同通信が入手した報告書によると、北朝鮮への輸出が禁じられているロールス・ロイスのファントム、メルセデス・ベンツのリムジン、トヨタ自動車の高級車・レクサスの前輪駆動モデルなどのぜいたく品が北朝鮮に持ち込まれている。

 昨年10月にポンペオ米国務長官が北朝鮮・平壌を訪問した際には、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)がロールス・ロイスとみられる黒い車に乗って現れる姿が海外メディアに報じられた。

 また、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年9月に平壌で金委員長と一緒にカーパレードを行った際、北朝鮮が提供したオープンカーも、ベンツの最上級モデル「マイバッハS600プルマン・ガード」を改造した車と推定された。