福岡・北九州市若松区の市立小学校で、20代の男性教員が小学6年の男児の顔面を蹴り、鼻の周辺を骨折させたとして、若松署が傷害の疑いで教員を書類送検したことが分かった。

 事件が起きたのは1月23日午前。男児が2時間目の授業後の15分休憩の間に「体調が悪い」と教員に訴えた。保健室で検温したところ熱はなかったという。当時、校内でインフルエンザが流行しており、保健室のベッドも満員の状態。そこで、男児を感染させないようにと思った教員が「授業が始まるので教室へ戻るように」と促した。

 だが、男児は指示に従わず、腹を立てた教員は、保健室前の廊下で男児の顔面をキック。男児は鼻血を出して一時意識を失った。意識もうろうのまま、男児は救急搬送され入院した。男児はすでに退院しているが、学校へは通っていないという。保護者は県警に被害届を提出した。

 学校が行った聞き取り調査で教員は、蹴った理由を「スイッチが入った」などと教頭に説明し、市教育委員会には「感情的になった。大変反省している」と話しているという。市教委は学校側から「感情的になりやすい人とは聞いていない」と説明した。

 教員が書類送検されたことに市教委は「やってはいけないことと認識している」としつつ、「蹴るに至った過程は把握しきれていない。捜査もあるので、処分などの対応はこれから行う」と話した。

 学校の管理職は、この問題について保護者へ向けた説明会を2度開催。教員がこれまで体罰を加えたことがあるかと聞かれたが「把握していない」と答えたという。

 教員は1月24日から自宅謹慎した後、現在は3月30日までの予定で市教育研修センターで、教育倫理などについての研修を行っているという。

 同センターの所長によると「(教員は)後悔の念と、児童に与えたショックを含めて大変反省している」。現場に復帰できるかどうかは検察の処分が出た後、市教委などで決まる。