中国では毎日のようにテレビで抗日ドラマが放送されており、多くの人が視聴している。しかし、その抗日ドラマは近年、史実に基づいていない描写があるとして批判の対象となっている。中国メディアの今日頭条は19日、「抗日ドラマに対する日本人の意見を聞くと、中国人は赤面せざるを得ない」と題する記事を掲載し、中国で放送されている抗日ドラマについての日本人の見方を紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では毎日のようにテレビで抗日ドラマが放送されており、多くの人が視聴している。しかし、その抗日ドラマは近年、史実に基づいていない描写があるとして批判の対象となっている。中国メディアの今日頭条は19日、「抗日ドラマに対する日本人の意見を聞くと、中国人は赤面せざるを得ない」と題する記事を掲載し、中国で放送されている抗日ドラマについての日本人の見方を紹介している。

 近年、中国では抗日を題材にしたドラマが増えているが、記事は「抗日ドラマの数は増えているが、内容的に良質なドラマは少なくなっている」ことを指摘。中国人でさえ、抗日ドラマの内容を鼻であしらったり、嘲笑するようになっていることを紹介している。

 続けて、日本では歴史が曲げられて教育されていると主張し、それゆえ「中国人ですら鼻であしらっている抗日ドラマを日本人が見たら、日本人は果たしてどう思うだろうか」と疑問を投げかけ、日本人はきっと「中国人は歴史を捏造している」と感じるに違いないと主張。中国兵が日本兵を手刀で切り裂き、何キロも離れたところから銃で日本兵を撃ち殺すといった描写は中国人ですら信じていないのに、日本人は「なおさら抗日ドラマの内容を信じることができないはずだ」と論じた。

 さらに記事は、一部の日本人が中国の抗日ドラマに対し、「抗日ドラマの描写は中国が歴史を尊重していない証」であると主張していたと伝えつつ、抗日戦争で敵として戦った日本側からこのような指摘があること自体が「中国人にとって赤面もの」であると強調した。

 これに対して中国のネットユーザーからは、「結局どの抗日ドラマも美女が出てくる展開だし、衣装も当時ではありえないものばかりだ」、「抗日ドラマは見ていると寒い思いをするから見ない」といった意見が寄せられていて、中国人も抗日ドラマの描写に対して疑問を抱いていることがよく分かった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)