Windows 10にもiPhoneのような「夜間モード」が登場! 夜にパソコンを使うときも目に優しい

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Windows 10には「夜間モード」と呼ばれる機能が用意されている。
これは、夜間のパソコン画面を「目に優しい」表示に切り替える機能だ。

夜間にパソコンで作業することが多い方、あるいは寝る直前までパソコンを使っている方には、ぜひおすすめしたい機能だ。

●Windows 10の「夜間モード」とは?
2017年5月にリリースされた「Windows 10 Creators Update」からは、「夜間モード」という機能が提供されている。これは、画面の色を暖色系に切り替える機能だ。

iPhoneを利用している方は、「Night Shift」という機能をご存じだと思うが、それと同じ機能だと考えればいい。

この機能が提供されている背景には、「ブルーライト」への関心の高まりがある。
ブルーライトとは、380〜500nm(ナノメートル)の波長を持つ可視光線のことだ)(1ナノメートルは10億分の1メートル)。
パソコンやスマートフォンなどの液晶画面のバックライトに使われているLED(発光ダイオード)からは、強いブルーライトが出ている。

一般にブルーライトが人体に与える影響は、次の2つとされている。
・網膜を過剰に刺激して「視力障害」を引き起こす。
・体内時計を狂わせて「睡眠障害」を引き起こす。

いずれも、確実な科学的根拠があるわけではないようだが、プルーライトを抑止するメガネが発売されていることからも、何らかの影響がある可能性には留意しておいたほうがよいだろう。

Windows 10の「夜間モード」も、こうした動きに対応した機能だといえる。
科学的な根拠は別として、「夜間モード」の暖色系の画面に切り替えると、確かに落ち着いた雰囲気になって、目がチカチカすることはなくなる。

もしも、寝る直前までパソコンを使っていて、なかなか寝付けないという方は、試してみる価値はありそうだ。


Windows 10の「夜間モード」がオフの場合、画面全体が青白く表示される。全体的に蛍光灯の色合いだ。



Windows 10の「夜間モード」をオンにした。画面全体が暖色系になる。昔からある白熱灯のオレンジ色がかった暖かい色合いだ。


●夜間モードの利用方法と設定
夜間モードに切り替えるには、アクションセンターの[夜間モード]を選択するのが最も簡単だ。「目がチカチカする」「目が疲れる」と感じたら、すぐに[夜間モード]をオンにするとよいだろう。


アクションセンターで[夜間モード]をオンにする。


夜になったら自動的に夜間モードをオンにすることもできる。設定方法は次のとおりだ。


デスクトップを右クリックして、メニューの[ディスプレイ設定]を選択する。



[夜間モード]をオンにして、[夜間モード設定]をクリックする



[スケジュール]で[夜間モードのスケジュール]をオンにする。[日没から朝まで]を選択した場合は、画面に表示されている時間帯は自動的に夜間モードになる。



自分で時間を指定する場合は、[時間の設定]を選択して、オンにする時間とオフする時間を設定する。


なお、設定画面の[色温度(夜)]では、夜間モードの色味を設定できる。
スライダーを左に移動するほどオレンジが強くなり、右に移動するほど白が強くなる。このあたりは好みで設定すればいいだろう。

筆者は鈍感なのか、画面の明るさや色味にはかなり無頓着な方だ。1日の大半はディスプレイを凝視しつづけて20数年はたっているので、悪影響があるならとっくに出ていると思うが、今のところ老眼の方が深刻だ。

というわけで、ブルーライトが体に悪いという一般の言説には、少々懐疑的なのだが、「夜間モード」にしたあとで通常の青白い画面に戻したら、確かに「とてもまぶしい」と感じた。やはり、夜、寝る前は「夜間モード」にしておいた方が身体にはよさそうだ。


井上健語(フリーランスライター)