第51回スーパーボウルに関する記者会見に臨む米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のロジャー・グッデルコミッショナー(2016年2月5日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは10日、試合前の国歌演奏時に選手は起立するよう各チームに要請し、リーグが開幕週から悩まされてきた事態の鎮静化を図った。

 国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」演奏時には選手は起立するのが望ましいとするリーグの立場を改めて強調したグッデルコミッショナーは、各チームに送った文書で「多くのファンと同じように、国歌演奏時には全員が起立すべきだと考える。今はわれわれのスポーツにとって重要な局面だ」「国旗と国に敬意を表したいと考えており、ファンにもそれを期待されている」とつづった。

「われわれは選手、そして重大な社会問題に対する彼らの意見や不安についても深く気にかけている。国歌をめぐる議論は、誠実な会話や根本的な問題を進展させる上で障壁になってしまっている。われわれはこの議論から前に進む必要があるし、それを選手と一丸となって実行したい」

 NFLにおける現行の規則では、選手は国歌演奏時に起立「すべき」とされているが、明確に義務とは表記されていなかった。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が国歌演奏時に膝をついた選手は「くそ野郎」であり解雇されるべきだと発言したことを受け、NFLでは選手のみならず、各チームオーナーやグッデルコミッショナー本人が同大統領に抗議する姿勢をとっていた。

 ここ数週間は抗議の規模こそ縮小していたが、8日に行われた試合ではサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)の選手数人が国歌演奏の際に膝をついたことを受けて、試合を観戦していたマイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領が退席するなど、騒動は収まる様子を見せていない。
【翻訳編集】AFPBB News