「独身ってダメなんですか?」私がイラつく瞬間
日本の未婚率が上昇の一途を辿っている……近年良く耳にするフレーズです。平成26年版厚生労働白書によると、2035年の生涯未婚率は男性29.0%、女性19.2%に達すると推計されているそうで、さらに時代が進めば、いずれ独身は「普通」、むしろ「結婚がめずらしい」と言われるかもしれません。ですが現代においては、ある年齢以上になっても独身でいることに対してあれやこれやと言われることも多いよう。TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」では、パーソナリティをつとめる、たかみなが「『独身ってダメなんですか?』私がイラつく瞬間」に寄せられたメッセージに答えてくれました。
独身であることで嫌な思いをしたこと。まずは男性編。
「30代までは風当りは強くなかったんですけど、40代に入るとなんていうか、いろいろな会やイベントにあまり呼ばれなくなります。まぁこちらも、行ってもファミリーばかりでつまらないのでいいんですが……声くらいかけてくれても、と」(44歳・男性)
「えっ、そうなんですか? 独身だと声かけづらくなるってことですか? 呼ばれなくなるの!?」と驚く26歳のたかみな。まだこうした状況は周囲には起こっていないようで、ビックリしていました。
「口には出さなくても、女性社員が妙に下に見てくる気がする。『お休みの日は何してるんですか?』とか、その聞き方がちょっと笑ってて。『40代の独身男性って、いったい何が楽しいんだろう』みたいな感じ。大きなお世話だってば」(48歳・男性)
「独身に対する決めつけがすごいです。『どうせ栄養のあるもの食べてないんでしょ』とか、『さすがに年末年始はひとりで寂しいでしょ』とか。ひとりだって幸せだし、友達もいるので寂しくない。なぜそれがわからないんでしょうか」(38歳・男性)
なぜか既婚者からの冷遇を受ける独身者たち。何も悪いことをしていないのに、ある一定の年齢を超えていて独身というだけで特別視される……。自分のこれまでの人生や価値観を知らないのに、「独身」という部分で判断されるのは確かに腹立たしいことです。
また、逆にお節介が鬱陶しいという人も。
「やたら相手を紹介しようかと言われること。自分は今のままで充分楽しいし、今のところ特に結婚も考えていないのに、まわりがおせっかいをしてくる。まだそういう年齢なのかもしれないですね。早く誰も突っ込まないくらいの歳になりたい。今の時代、結婚だけが幸せじゃないですよ」(35歳・男性)
結婚だけが幸せじゃない、という部分は既婚者にはわかりづらいのかもしれません。自分が良かったことだから人にも強引に勧める。こうしたデリカシーのなさに辟易する人も多いようです。
さて、ここからは女性編。独身での風当りは、やはり男性より女性のほうが強いのではないでしょうか。
「私は今年、27歳になりました。まわりの友達は結婚していきますが、私は彼氏を作ったことがないです。別に彼氏がいなくても毎日充実していていいやと思います。しかし、親に、“まわりには子どもまで産んだ友達もいるから、早く結婚の相手を見つけなさい”と言われ喧嘩になり、そのときは相当イラッとします」(27歳・女性)
「27歳でこのプレッシャーかけられるんですか? 確かに地元にはもう結婚している友達も多いんだけど、もうこの年齢からプレッシャーかけられるのかと考えると、ドキドキしてきました(笑)」と苦笑する、たかみな。
「最近結婚が決まったらしい、自分より10歳近く年上の女性が先日入社してきたのですが、独身の私の手作り弁当を見て、唐突に『誰のために、何のために毎日作るんですか〜?』と笑顔で聞いてきました。……『自分が生きるため』とだけ答えました。同性でしかも自分より年上の、社会人らしかぬ意図のわからない不躾な質問にイラっとしました!」(34歳・女性)
このメッセージに、たかみなは「こんなこと、あるんですね!? 別に独身じゃいけないことなんてないですし、独身の方もまわりの結婚している方も、お互い考えすぎなのかな? フラットに付き合っていければいいんですけどね」とコメントしていました。
「2年前に職場が変わったのですが、私が結婚を一度もしていないことに対して、みんなが触れないようにしている空気がびしびしと伝わります。まるで法にでも触れているかのような、人として問題があるのでは?というような沈黙の偏見にウンザリ」(47歳・女性)
「なんといっても一番嫌な思いをする季節、それは年賀状の季節です。めくれどめくれど、結婚しました、子どもが産まれましたの報告ばかり。別にいいんですけど、いちいち手書きのメッセージを添えて『結婚はいいよ』とか『子どもは可愛いよ』とか書かなくてもいいんじゃないかな。私が結婚していないことを知っていて書くのはどうかと思います」(39歳・女性)
「私は45歳です。パート先の同年代の女性はみんな既婚者ばかり。話題は子どものことか、旦那の愚痴。入っていけません。かといって、アルバイトの高校生と話が合うわけでもなく。いつも、どこのグループにも属さない疎外感を感じています。辛い……」(45歳・女性)
「これは、辛い……。未婚か既婚かで会話が変わってくるんですね。大変ですよね、確かに……」と、たかみなも心配そうに同調していました。
女性の幸せは「結婚」と「出産」である……決してそんなことはないのに、こうした考えはまだ世の中の根底に残っています。男性がひとりで自由に生きているのは羨ましいとさえ思われることがありますが、女性となるとなかなかそうはいかないのが現実。まわりからの偏見の目に苦しんでいる独身女性は多いようです。
また、同じ独身でも、「バツ1」の独身はどうでしょうか。
「先日、夫の不倫が原因で離婚しました。あえて理由は親しい人以外には言ってないのですが、一般的には離婚=不甲斐ない妻のような目で見られます。私が会社を経営していることもあってか、仕事関係の男性や昔の同級生と飲みに行くだけで、逆のウワサも立てられます。独身というだけで風当たりが強い世の中に、疑問を感じる毎日です」(48歳・女性)
もちろんこうした経験を持つ人ばかりではないでしょうが、やはり独身でいるだけでなにかと不当な扱いを受けることは多いのかもしれません。
独身ではいけない、なんていうことはもちろんありませんし、それによって差別を受けることはあってはいけないことです。それでも嫌な思いをしている人が多いということは、何かしらそこに誤解や偏見などがあることは確か。そしてもしかしたら、独身のほうにも、そういった誤解があるのかもしれません。人間関係で大事なのは、相手を肩書きや立場、年齢などで決めつけないこと。お互いを尊重しつつ、思いやりを持って接したいですね。
<番組概要>
番組名:高橋みなみの「これから、何する?」
放送日時:毎週月〜木 13:00〜14:55
パーソナリティ:高橋みなみ
番組ホームページ:http://www.tfm.co.jp/korenani http://www.tfm.co.jp/korenani
番組SNS:
LINE=@korenani https://line.me/ti/p/%40korenani
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独身であることで嫌な思いをしたこと。まずは男性編。
「30代までは風当りは強くなかったんですけど、40代に入るとなんていうか、いろいろな会やイベントにあまり呼ばれなくなります。まぁこちらも、行ってもファミリーばかりでつまらないのでいいんですが……声くらいかけてくれても、と」(44歳・男性)
「えっ、そうなんですか? 独身だと声かけづらくなるってことですか? 呼ばれなくなるの!?」と驚く26歳のたかみな。まだこうした状況は周囲には起こっていないようで、ビックリしていました。
「口には出さなくても、女性社員が妙に下に見てくる気がする。『お休みの日は何してるんですか?』とか、その聞き方がちょっと笑ってて。『40代の独身男性って、いったい何が楽しいんだろう』みたいな感じ。大きなお世話だってば」(48歳・男性)
「独身に対する決めつけがすごいです。『どうせ栄養のあるもの食べてないんでしょ』とか、『さすがに年末年始はひとりで寂しいでしょ』とか。ひとりだって幸せだし、友達もいるので寂しくない。なぜそれがわからないんでしょうか」(38歳・男性)
なぜか既婚者からの冷遇を受ける独身者たち。何も悪いことをしていないのに、ある一定の年齢を超えていて独身というだけで特別視される……。自分のこれまでの人生や価値観を知らないのに、「独身」という部分で判断されるのは確かに腹立たしいことです。
また、逆にお節介が鬱陶しいという人も。
「やたら相手を紹介しようかと言われること。自分は今のままで充分楽しいし、今のところ特に結婚も考えていないのに、まわりがおせっかいをしてくる。まだそういう年齢なのかもしれないですね。早く誰も突っ込まないくらいの歳になりたい。今の時代、結婚だけが幸せじゃないですよ」(35歳・男性)
結婚だけが幸せじゃない、という部分は既婚者にはわかりづらいのかもしれません。自分が良かったことだから人にも強引に勧める。こうしたデリカシーのなさに辟易する人も多いようです。
さて、ここからは女性編。独身での風当りは、やはり男性より女性のほうが強いのではないでしょうか。
「私は今年、27歳になりました。まわりの友達は結婚していきますが、私は彼氏を作ったことがないです。別に彼氏がいなくても毎日充実していていいやと思います。しかし、親に、“まわりには子どもまで産んだ友達もいるから、早く結婚の相手を見つけなさい”と言われ喧嘩になり、そのときは相当イラッとします」(27歳・女性)
「27歳でこのプレッシャーかけられるんですか? 確かに地元にはもう結婚している友達も多いんだけど、もうこの年齢からプレッシャーかけられるのかと考えると、ドキドキしてきました(笑)」と苦笑する、たかみな。
「最近結婚が決まったらしい、自分より10歳近く年上の女性が先日入社してきたのですが、独身の私の手作り弁当を見て、唐突に『誰のために、何のために毎日作るんですか〜?』と笑顔で聞いてきました。……『自分が生きるため』とだけ答えました。同性でしかも自分より年上の、社会人らしかぬ意図のわからない不躾な質問にイラっとしました!」(34歳・女性)
このメッセージに、たかみなは「こんなこと、あるんですね!? 別に独身じゃいけないことなんてないですし、独身の方もまわりの結婚している方も、お互い考えすぎなのかな? フラットに付き合っていければいいんですけどね」とコメントしていました。
「2年前に職場が変わったのですが、私が結婚を一度もしていないことに対して、みんなが触れないようにしている空気がびしびしと伝わります。まるで法にでも触れているかのような、人として問題があるのでは?というような沈黙の偏見にウンザリ」(47歳・女性)
「なんといっても一番嫌な思いをする季節、それは年賀状の季節です。めくれどめくれど、結婚しました、子どもが産まれましたの報告ばかり。別にいいんですけど、いちいち手書きのメッセージを添えて『結婚はいいよ』とか『子どもは可愛いよ』とか書かなくてもいいんじゃないかな。私が結婚していないことを知っていて書くのはどうかと思います」(39歳・女性)
「私は45歳です。パート先の同年代の女性はみんな既婚者ばかり。話題は子どものことか、旦那の愚痴。入っていけません。かといって、アルバイトの高校生と話が合うわけでもなく。いつも、どこのグループにも属さない疎外感を感じています。辛い……」(45歳・女性)
「これは、辛い……。未婚か既婚かで会話が変わってくるんですね。大変ですよね、確かに……」と、たかみなも心配そうに同調していました。
女性の幸せは「結婚」と「出産」である……決してそんなことはないのに、こうした考えはまだ世の中の根底に残っています。男性がひとりで自由に生きているのは羨ましいとさえ思われることがありますが、女性となるとなかなかそうはいかないのが現実。まわりからの偏見の目に苦しんでいる独身女性は多いようです。
また、同じ独身でも、「バツ1」の独身はどうでしょうか。
「先日、夫の不倫が原因で離婚しました。あえて理由は親しい人以外には言ってないのですが、一般的には離婚=不甲斐ない妻のような目で見られます。私が会社を経営していることもあってか、仕事関係の男性や昔の同級生と飲みに行くだけで、逆のウワサも立てられます。独身というだけで風当たりが強い世の中に、疑問を感じる毎日です」(48歳・女性)
もちろんこうした経験を持つ人ばかりではないでしょうが、やはり独身でいるだけでなにかと不当な扱いを受けることは多いのかもしれません。
独身ではいけない、なんていうことはもちろんありませんし、それによって差別を受けることはあってはいけないことです。それでも嫌な思いをしている人が多いということは、何かしらそこに誤解や偏見などがあることは確か。そしてもしかしたら、独身のほうにも、そういった誤解があるのかもしれません。人間関係で大事なのは、相手を肩書きや立場、年齢などで決めつけないこと。お互いを尊重しつつ、思いやりを持って接したいですね。
<番組概要>
番組名:高橋みなみの「これから、何する?」
放送日時:毎週月〜木 13:00〜14:55
パーソナリティ:高橋みなみ
番組ホームページ:http://www.tfm.co.jp/korenani http://www.tfm.co.jp/korenani
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