握手を交わす文大統領(右)と潘前国連総長(青瓦台提供)=2日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、青瓦台(大統領府)に潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長を招いて昼食会を開き、「韓国内の政治はコミュニケーションで解決できるが、外交問題が心配される課題であり、潘前事務総長の経験と知恵をお借りしたい」と述べ、潘氏に外交・安全保障問題への助言を求めた。

 青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官はこの日の記者会見で、文大統領が潘氏に対し「これからも新政権の外交政策樹立と外交懸案の解決に助言をお願いしたい」と述べたと伝えた。
 文大統領が大統領当選以降に潘氏に会うのは今回が初めて。潘氏は4月8日に米国に出発した後、今月1日に韓国に一時帰国した。
 昼食会は予定された70分間を大きく超える1時間50分にわたって行われ、差し迫った外交課題に対する踏み込んだ対話が続いたと朴報道官は説明した。
 潘氏は「新政権の発足がうまくいって国民の大きな支持を受けておられ、米国の政府や国民も高い評価と期待を寄せている」とし、「文大統領は朝鮮半島情勢などで困難な状況に直面しており眠れない夜が多いだろうが、現在は国民の支持も高く、うまくやっておられると思う」と述べた。
 また、新政権発足後に北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け2回開かれた国家安全保障会議(NSC)常任委員会に触れ、「声明を見ると非常に適切な水準であり評価するが、北との関係で一歩踏み出すことも重要だ」と指摘。「離散家族再会のような人道的アプローチと、平昌五輪を活用するなど比較的反対の少ない非政治的方法を活用するのが良い。海外メディアとのインタビューを活用して大統領の考えを世界に広く伝えることも重要だ」と語った。
 潘氏は文大統領の「多くの助言をお願いする」との要請に対し、「演説やセミナーなどでこのような立場を広く伝え、大統領と新政権の要請にいつでも喜んで応じる」と答えた。
ynhrm@yna.co.kr