日本情報を扱うメディア・日本窓が「日本人はなぜこれほどまでに自国の食品を崇拝するのか」と題する記事を掲載。その理由について三つのポイントを挙げて説明している。写真は日本のスーパー。

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3月15日の世界消費者権利デーに、中国中央テレビ(CCTV)が特番「3.15晩会」の中で、「中国政府が輸入を禁止している日本の放射能汚染地域(10都県)の食品が中国に入ってきている」と報じ、物議を醸した。これを受け、日本情報を扱うメディア・日本窓が「日本人はなぜこれほどまでに自国の食品を崇拝するのか」と題する記事を掲載。その理由について三つのポイントを挙げて説明している。

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記事は、日本では「国産」と名の付く商品が輸入品よりも何倍も高いという現状を紹介する。価格が大きく異なる例として、ニンニクは青森産が1個398円なのに対して中国産は3個128円、牛肉は外国産が100グラム300円なのに対して国産和牛は1000円で売られていることを挙げ、「一般的に日本のスーパーでは、国産は外国産に比べて価格が5〜10割増しになっている」と説明。一方で、2014年度の調査で日本人の8割が産地などの情報を確認すると回答したことや、レストランがよく「すべて国産食材」をうたい文句にしていることも紹介し、日本では「国産」が人気を集めているとした。

その理由について、記事はまず日本政府が自国の農業を保護していることを挙げる。「日本の農家では人的なコストや道具、肥料などが高額なため、農作物は価格における競争力はないが、政府が輸入品の関税を引き上げたり、農家に対して(あるいは農業を始めたい人に)補助金を支給したりしてきた」と紹介。同時に、メディアも輸入食品の危険性を報じることで、「国産品は良い」という雰囲気づくりをしてきたと指摘している。

二つ目は、強いブランド意識。「リンゴは青森、牛肉は神戸、コメは新潟など、ほぼすべての農産物には有名な産地とそれぞれのブランドがあり、価格は他の産地と比べても高い」と紹介。ブランド化の成功が要因だと分析した。また、「一部には生産者自身の顔写真や名前を前面に出すことで、国産への信頼感を増している」とも指摘した。

三つ目は、実際に食の安全が保障されていること。記事は、1947年の食品衛生法の施行により、食品の生産、加工、流通、消費までの安全が法的に体系化されていること、トレーサビリティ・システムが普及していること、日本では食の安全を脅かすスキャンダルが企業にとっては致命的になることなどを挙げている。

そして最後に、「経済的な条件が許せば、日本人は国産を選ぶ。なぜなら『おいしくて安心』だからだ」とし、「メード・イン・ジャパンには品質と安全の保障のみならず、日本国民と国家の誇りと自信が凝縮されているのである」と結んでいる。(翻訳・編集/北田)