佐藤健 写真集 + DVDブック 『 X (ten) 』より

写真拡大

 先月27日、俳優の佐藤健(27)がインターネットサイト『gooランキング』の「ぶっちゃけ“カッコ良さがわからない”若手俳優」調査で、第1位になったことが発表された。佐藤健といえばイケメン俳優の第一線として活躍し、映画やドラマに引っ張りだこの存在だ。最近では長年続くソフトバンクのテレビCMシリーズ「白戸家」でも、上戸彩(31)の弟役として途中加入している。そんな中、なぜか“不名誉”なランキングの首位に輝いてしまったのか。実は、演技とは別のところに原因があるようだ。

 佐藤はブレイク前から、女性関連の話題がたびたび週刊誌などで報じられていた。相手の女性も、元グラビアアイドルかトップアイドル、人妻までと幅広い。不倫関係を疑われることもあった。このような数々のスキャンダルが、佐藤を「女好きでチャラい」というイメージを形成していったようだ。

「佐藤の所属事務所は、有数な大手芸能プロダクション。そうした背景もありこうしたヤンチャな噂があっても、業界から干されることはなかった。密かに佐藤との共演をNGとしている女優の所属事務所もあると言われているほど。特に若手の人気女優は絶対に共演させられないとして神経をとがらせている事務所もある」(芸能記者)

■抹消されていく初期のキャリア

 佐藤がブレイクのきっかけとなったのは、2007年に放送された『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)の主演デビューだ。現在、数々の若手俳優の登竜門となっている『仮面ライダー』シリーズだが、佐藤もその一人として注目を集めた。しかし、本人としては黒歴史としている節があるという。

「同作は人気男性声優を多数起用したこともあり、女性にも高い人気を集めました。そうした女性人気に乗じて、ルックス面で佐藤も注目を集め出世作となったのです。しかし最近では“黒歴史”としつつあるようです。続編や関連作品も制作されましたが、佐藤は出演していません。確かに役どころもヘタレな青年役だったので、今の佐藤のイメージとは少し異なります。しかし昔からのファンや子どもの仮面ライダーファンにとっては、寂しいところでしょう」(前出・芸能記者)

 また、自身の俳優としてのデビュー作品『プリンセス・プリンセスD』(テレビ朝日系)も同様の扱いだ。“女装男子”の要素を含んだ同作品で佐藤は、ゴスロリ衣装の女装を披露。また、今とは違うたどたどしい演技だったこともあり、まさに“黒歴史”でしかない作品なのだという。記者曰く、最近では『ROOKIES』(TBS系)を出世作としてあげるようになっているとも。

 若手俳優ゆえに、デビュー当初は意にそぐわないキャリアを積むことは普通のこと。こうした視聴者の思いをないがしろにする二面性が、端から見ればカッコ悪いと思われる所以なのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。