誕生月限定でJR四国全線の特急列車が3日間乗り放題になる「バースデイきっぷ」に、「普通車自由席用」が登場します。

現在は「グリーン車用」のみ

 JR四国は2017年1月26日(木)、企画乗車券「バースデイきっぷ」の「普通車自由席用」を新たに設定すると発表しました。

土讃線を経由し岡山と高知方面を結ぶ特急「南風」は、グリーン車指定席がある(2014年1月、恵 知仁撮影)。

「バースデイきっぷ」はJR四国全線の特急列車(「サンライズ瀬戸」を除く)が3日乗り放題になるきっぷです。対象は出発日が誕生月の人とその同行者。現在、発売されているのは特急列車や普通列車のグリーン車指定席、普通車指定席・自由席が利用できる「グリーン車用」のみです(子供用なし)。

 新登場の「普通車自由席用」は、特急列車や普通列車の普通車自由席を利用できます。有効期間は3日間、値段は9500円(子供4750円)です。

「グリーン車用」は値上げ そのワケは

「グリーン車用」は現在1万280円ですが、利用日が4月1日(土)以降の分については、1万3000円に値上がりします。JR四国は価格改定について、4月にデビューする観光特急「四国まんなか千年ものがたり」をはじめ、「伊予灘ものがたり」や「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」「ラ・マル せとうち」などグリーン車を連結する列車を多数運行しているためとしています。

「普通車自由席用」「グリーン車用」とも、JR四国全線(児島以南)のほか、土佐くろしお鉄道全線、JR四国バスの大栃線(土佐山田〜大栃)と久万高原線(松山〜久万高原)を走る路線バスも利用可能ですが、今回、阿佐海岸鉄道全線も新たに加わります。

 新設定、新価格の「バースデイきっぷ」は3月1日(水)からJR四国の駅にある「みどりの窓口」や旅行センターの「ワープ支店」「ワーププラザ」などで発売。利用は4月1日(土)からです。なお、購入時には、誕生月であることを示す公的証明書の提示が必要です。

 JR四国は「『グリーン車用』で観光列車を満喫されるか、『普通車自由席用』で自由気ままな旅を楽しまれるかはお客さま次第。お誕生日には、JR四国の『バースデイきっぷ』で素敵な四国の旅をお楽しみください」としています。

【画像】「伊予灘ものがたり」に続く「ものがたり列車」第2弾

四季の移ろいを車両ごとのいろどりで表現したという「四国まんなか千年ものがたり」の外観イメージ(画像出典:JR四国)。