W杯敗退に負傷離脱…長友、苦しんだ今季は「通らなければならない道だった」

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 日本代表DF長友佑都が所属するインテルは5月31日、セリエA最終節でエンポリと対戦し、4−3で打ち合いを制した。

 今シーズン、長友は副キャプテンを任されるなどチームの中心として活躍が期待されたが、けがによる離脱を繰り返し、セリエAで14試合の出場にとどまった。

 終盤に復帰を果たすと、最後の2試合はフル出場。長友は、「最後に大きなけがもして、復帰してからも本当にコンディションを上げることに集中してやってきた。やっとここに来てすごくコンディションが上がってきたな、とは思う」と、復調への手応えを感じているようで、「結局、最終戦も終わってしまいましたけど、来シーズンに向けてもいい感覚は得たと感じています。まあけがしないようにやりたいと思います」と語った。

 長友は、アジアカップ準々決勝の前日会見でブラジル・ワールドカップに関する質問が出ると、長い沈黙の後に声を振り絞るようにして「言葉で発するためのエネルギーがかなり必要」と話す場面があった。シーズンを終え、改めてW杯の話に触れた長友は「この一年間は、多分僕の人生の中で通らなければならない道だったと思う。それが僕の今後の成長という意味でも、サッカー選手としてもそうだし、サッカーが終わってからの人間としても、やはりこの一年僕は苦労しなければならなかった時期だったと自分では思っています」と、思いを明かした。

 また、インテルとの契約が2016年6月までとなっているため去就に注目が集まっている長友だが、現時点で契約延長についての話し合いは行なわれておらず、今夏に放出される可能性も浮上している。移籍について問われると、「どこにいても輝ける自分でいたいと思っている」と答えながらも「(インテルに)残りたいですよ」と残留の意向を示している。