1991年に「電子立国 日本の自叙伝」というNHKスペシャルが放映されました。内容は半導体およびマイコンの開発について、その黎明期からその当時にいたるまでの話であり、当時日本が絶対的な競争力を持っていたDRAMを中心とした半導体や電子計算機の事業に焦点をあてたものでした。その番組の中で今でも私が覚えているのは電卓の開発競争のエピソードです。その当時のカシオ計算機とシャープの電卓における熾烈な小型化や価格競争な