競馬場のマークシートで馬券購入をするとき、必ず必要なものがある。それは鉛筆である。多くの競馬場には、「ペグシル」という緑色の簡易鉛筆がここぞと置かれているが、それはなぜ置かれるようになり、誕生にはどんな苦労があったのだろうか。製造する岡屋株式会社(本社・大阪市)の井尻和子社長に話を伺うと、そこには過去の苦悩と会社の運命を変えた出会いがあった。 後楽園場外馬券発売所で馬券の自動発売機の