価格が手ごろな「コスパ」から、時間が効率的な「タイパ」に、消費者のニーズが移りつつある。エンタメ社会学者の中山淳雄さんは「評価の確定していない映画を観ることは『タイパが悪い』と感じる消費者が増えている。スタジオジブリの新作映画『君たちはどう生きるか』が失速したのも、それが背景にありそうだ」という――。(第1回)※本稿は、中山淳雄『クリエイターワンダーランド』(日経BP)の一部を再編集したものです。写