※この記事は2021年12月31日にBLOGOSで公開されたものです 研究者の綴るエッセイが好きだ。 取材対象への愛情やマニアックなこだわり、探究への情熱が文章のそこかしこに滲んでおり、日々の研鑽の中でひらめきに至るまでの過程は冒険小説よろしくワクワクさせてくれる。 世界中の海に潜り、沈没船や遺跡の発掘調査を行う水中考古学者・山舩晃太郎さんの初の著書『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』(新潮社)もその例に漏れ