自分で考えるということはどういうことか。どこかで身につけた知識を披露するのは、考えたことにはならない。知識を溜めこむのではなく、「思考すること」が大事なのだ。そう語るのが、本書『思考力』(さくら舎/刊)の著者である外山滋比古氏だ。この『思考力』はミリオンセラーとなった『思考の整理学』の著者でもある外山氏の2013年の著作だ。社会で生きていくためには、ある程度の知識は必要だ。ただ、大は小を兼ねるか