「UCCコーヒーアカデミー」学長の山岡昭雄氏。

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「“料理男子”はモテる」と言われて久しいですが、台所に立った経験もないまま今日までやって来た自分にはあまりにも縁遠い……。もう、チャレンジする前から挫けてますよ!
一方で以前、コネタでこんな記事を書いてたっけ。「コーヒーにこだわりが強い人は、恋愛が順調なリア充」。それって、もしかしたら「コーヒーのいれ方が上手い人はモテる」とも言い換えられるんじゃないだろうか? コーヒーなら、何とか自分でも頑張れる気がする……。

そんな私に、朗報! UCCホールディングス株式会社は4月16日、その名も「UCCコーヒーアカデミー東京」(東京都港区)を開設するというのです。
「アカデミー」と名が付くだけに、ここは“学びの場”としての機能を持つ。スキルを有するコーヒースペシャリストが、コーヒーの“基礎知識”から“専門知識”まで段階的で多彩なプログラムによるトレーニングを展開してくれるみたいなんです。
昨日(4月9日)に開催された記者発表会、私も行って参りました!

当日、まず伺ったのは同アカデミー開設の経緯。実はUCC、2007年に神戸にて「コーヒーアカデミー」なるコーヒー専門教育機関を開設済みだそう。ここでは一般消費者や喫茶店・カフェを経営している方、外食産業に従事している人など幅広い層(今までにのべ6000名)が講座を受講しているようです。
「そのなかで『東京でもこのような施設・セミナーが欲しい』というお声をたくさんいただき、東京にも拠点を置かせていただくことになりました」(UCCコーヒーアカデミー学長・山岡昭雄)

では、そのプログラムについて。以下のようなセミナーが用意され、「体系的」「段階的」にコーヒーを楽しく学ぶことができます。
●体験コーヒーセミナー
コーヒーに興味のある人向けの、気軽に楽しくコーヒーの魅力を体験できるセミナー。
●コーヒーベーシックコース
コーヒーの基本から美味しいコーヒーの楽しみ方まで学べるコース。
●コーヒープロフェッショナルコース
コーヒーの知識や技術を深めることで、コーヒーの楽しさをさらに広げる。
●コーヒースペシャリストコース
専門知識や技術を修得することで、コーヒーの専門家を目指す。
「ここ新橋というロケーションを活かし、平日夜7時からお勤め帰りでも来ていただきやすい体験セミナーをご用意しました」(UCCコーヒーアカデミー講師・堀江美穂氏)

上記はどちらかと言うと、“一般向け”のセミナー群。喫茶店開業を考える人や飲食店オーナー、外食企業従業員向けの研修などに最適なのは、以下のラインアップでしょうか。
●コーヒー基礎知識セミナー
プロとして必要なコーヒーに関する基本的な知識から抽出技術までを学ぶことが目的。
●コーヒー抽出技術セミナー
コーヒーの抽出技術を理論から学ぶことができ、常に同じ味覚のコーヒーを提供する抽出技術を修得する。
●新規開業セミナー
開業に必要なマーケティング、計数管理、投資計画、売上計画、開業までのスケジュールなどを修得する。
●バリスタ基本スキルセミナー
エスプレッソ、カプチーノの抽出技術はもちろん、エスプレッソの基礎知識まで技術と理論のすべてが学べる。
●店舗活性化セミナー
マーケティング発想の観点から繁盛店の事例を参考に売上アップ施策を伝授する。
「セミナールームではエスプレッソ等の大型機械からペーパードリップまで、あらゆる抽出器具を使った実習ができるようになっています。また大型のモニターによって抽出している講師の手元をご覧いただけ、より細かい作業を見ることで技術が学びやすくなります」(堀江氏)

さて。実は、これだけじゃないんです。個人的に、この施設では「グループショールーム」がオススメ!
こちらでは、100種類以上のコーヒーの味わいを新開発されたシステムで実際に飲むことができます。また、UCCが独自に開発したコーヒーシステム(ドリップマスター、アイスブリュードコーヒーサーバー、光サイフォン)も紹介されています。

じゃあ早速、コーヒー豆ラインアップを見に行きましょうか! まさにここに、100種類以上のコーヒー豆が展示されていました。

「UCCは、生産国で苗木を育てるところからコーヒーの製造・販売まで、いわゆる『カップから農園まで』という姿勢でコーヒー作りの全てに携わります。UCCが世界各国で契約を結んだ産地・農園のコーヒーは、ここで展示させていただいております」(担当者)
この日は、「Japan Brewers Cup 2014」準優勝の村田果穂さんがコーヒーをいれてくれましたよ!

動画が表示されない場合はhttps://www.youtube.com/watch?v=vi4aYzt4BLY

続いて向かうは、テイスティングカウンター。UCCグループが考える近未来の抽出オペレーションを提案しています。オリジナルブレンドの作成もできるし、100種類以上のコーヒー豆から好みをセレクトして多彩な抽出器具で抽出、比較試飲することもできます。

というわけで、我々も比較試飲してみました。担当は、「World Siphonist Championship 2012」チャンピオンの中村太さんと「Japan hand drip championship 2014」チャンピオンの土井克朗さん。

同じコーヒーから異なる抽出方法(サイフォンとドリップ)で、いれてくれましたよ!

動画が表示されない場合はhttps://www.youtube.com/watch?v=Bce3RiOrNXw

ちなみに当日のそうそうたる面々、みんなUCCの社員さんだそう。普段は「上島珈琲」各店の店長さんを務めていらっしゃるそうです。

そして壮観なのは、このロースティングルーム! ガス熱風式焙煎機と小型のテストロースターの2台の焙煎機が完備されていました。

「セミナー受講者の方には、生の豆が熱を加えられ、焙煎されて味・香りが変わっていく様子をご覧いただけます。コーヒーへの理解が、ここでさらに深まります」(堀江氏)

コーヒーを学ぶも良し、フラッと立ち寄って博物館的感覚でコーヒーを掘り下げるのも良し。コーヒーの複合施設が、東京にも誕生しましたよ!
(寺西ジャジューカ)