ギリシャの強豪2チーム、パナシナイコスとオリンピアコスによるダービー戦に、サポーターが乱入、さらに発炎筒の投げ込みなどで試合は大荒れとなった。

試合前にはパナシナイコスのサポーターがマスク姿でピッチに入り込みゴール前を占拠し、スタジアムには発炎筒が数多く投げ込まれた。その後、機動隊が観客席を囲むという前代未聞の雰囲気の中、ゲームを強行し、前半こそ問題なく試合が進んだが、後半オリンピアコスのパイティム・カザミ選手に発煙筒が命中し、さらにボトルなどが次々と投げ込まれてしまう。



多くの暴力行為にも関わらず、遅延を繰り返しながら試合は続行し、ホームのパナシナイコスが2-1で勝利した。この試合によりパナシナイコスがリーグ首位のオリンピアコスに勝ち点差3にまで迫ったが、あまりにも危険な雰囲気の中でゲームを続行したことに対してオリンピアコスのヴィトール・ペレイラ監督は「選手が恐怖でゲームに集中できなかった。これはもはやフットボールの試合ではない」と抗議している。