ジャニーズの力技!? 国分太一を低視聴率でも降板できないウラ事情
TBS系・朝の生活情報番組『いっぷく!』が終了、後番組に3月30日からワイドショー『白熱ライブ ビビット』が始まることになった。『情報ライブ ミヤネ屋』を模したタイトルであることはさておき、それには局の深い事情があったという。
まずは『いっぷく!』の視聴率。その低視聴率ぶりは、業界関係者から見ると怖いほどだったようだ。同じ時間帯で別の情報番組を担当するディレクターの1人はこう言う。
「『はなまる』の後継番組だったから、実は脅威に思っていた。ところがふたを開けてみたら、平均視聴率3%前後という恐ろしく低い数字。1月末のある週の月曜は2.7%。時間帯1位フジテレビの『とくダネ!』の3分の1の視聴率です。こんな負債番組を抱えるなんて、TBSの情報局は大変だったでしょうね」
実際、その苦悩は相当なものだったようだ。『いっぷく!』の関係者は話す。
「本当は司会の国分太一さんに降りてもらいたかった。フィールドには取材には行かないし、スタジオでも跳ねたコメントが言えない。だから仕方なく武井壮さんを起用して、スポーツの取材に行ってもらうことに。おかげで何とか視聴率を戻したけど、それでもトータルで見ると厳しいですね」
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国分が原因なら、MCを代えればいいのではないか。素人考えではそうなるが、そうは問屋が卸さない。その事情について、前出の関係者が語る。
「これには実はジャニーズお得意の数年間の長期契約が関係している。SMAPの『SMAP×SMAP』が視聴率が低くてももう19年も続いているのは、この長期契約があったからこそ。同じように『いっぷく!』も番組を一掃したくても、国分さんだけMCで残す形は変えられなかった。だから苦肉の策で、タイトルとセットを変えることで決着したというわけです」
さらにこの関係者は、TBSのこの枠は古くからの決まりがあると話す。
「他局や他の番組は、1つのコーナーでも色んな制作会社が入り混じって作っている。でも、『いっぷく!』は曜日ごとに制作会社が違うというスタンス。だから予算を下げれて作ればその制作会社に入る利益が増える。自分のところだけ視聴率が良ければいいやという思いがあるのも事実。もはやこんな昭和なスタッフ配置はこの番組だけなんじゃないかと思う。ちなみにこのシステムは後続番組にも継続されるから、改善されない可能性も大いにあります……」
いくつもの不安点を抱えたままでスタートする新番組。国分は“ビビット”な刺激を与えることは出来るのだろうか。
(取材・文/大伯飛鳥)
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