80%もの年俸カットを受け入れ古巣の広島カープに復帰した黒田投手の価値観などを米スポーツメディアが紹介している。

紹介されているのは、黒田投手の「メジャーは本当にタフだった。言葉も分からず、移動などの体力面も含めてシーズン162試合を戦い抜くのは大変だった」という回想や、広島での再スタートについて「もう40歳なので、皆さんが期待するほどのピッチングができるか自信はありませんが、その中で、もがき苦しみながらも投げたい」といったコメントだ。

中でもMLBのメディアが改めて大きく取り上げているのは、大幅にカットとなった黒田投手の年俸についてだ。推定4億円と出来高という広島での年俸は昨年の1600万ドルと比較しても約4分の1、今季は2000万ドルを超えるオファーが幾つか寄せられていたため、米<Yahoo!スポーツ>などは「推定8割ものカット」と大きな見出しで紹介している。

この会見を目にしたMLBのファンは、「黒田はホームに帰るべきと思ったのだろう。彼らしいね」「寂しくなるけど、彼は過酷なローテーションを務めてくれた。黒田がチームに在籍してくれて嬉しかった。ずっとヤンキースの一員だ」「年俸のことに関しては多くの人が理解に苦しむかもしれないが、黒田は7年、MLBで8800万ドルを稼いできた。もはやお金のためにプレーするのは小さなことなのかもしれない」と、黒田投手の今回の決断に理解を示す声も数多く寄せられている。