いつかはマイホーム! 一戸建てを購入する手順とチェックしておくべき項目

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「今こそ物件購入の最大のチャンス!」といわれている昨今。住宅の購入を真剣に考えている人も多いのではないでしょうか。今回は、実際に建売住宅を買う場合の手順を紹介します。将来一戸建てを購入したいと思っている学生さんは、ぜひ参考にしてみてください。

■覚えておいて損はない! 住宅購入の手順

言うまでもなく、最初は住宅を探すところからスタートです。住宅情報誌やインターネットサイトなどを見て、希望する条件の物件を探します。

完璧に一致した物件を求めるのもいいですが、ちょっとでも気になったものがあれば、取り扱っている不動産屋に問い合わせて詳細な情報を確認してみるといいでしょう。このとき、不動産屋に希望価格帯などいくつかの条件を伝え、めぼしい物件情報を提供してもらうのもいいですね。

ちなみに、不動産デベロッパーの方によると、「接道面が広い物件」の方が一般的に良い物件プランが入れられるため、資産価値があるとのことですので、そのあたりも考えて探すといいかもしれません。また、物件の基礎部分も「ベタ基礎の方がいい」そうなので、これもチェックしておくといいですね。

無理して希望よりも背伸びした価格の物件を買うのも、当然ながら好ましくないとのことです。ちなみに、日本の建売住宅の購入平均価格は約3,200万円です。まずは平均価格帯で探してみるのもいいかもしれません。

■周辺環境のチェックと物件の内覧!

気に入った物件が見つかった場合、次はその物件が実際にどんなものなのか現地で見てみましょう。不動産屋に問い合わせて内覧予約をするだけでOKです。周辺環境や立地状況は、実際に行ってみないと分からないものです。建物も写真と実際とではイメージも変わります。

まず物件の周辺状況を確認します。また、接している道路の広さや、駐車場があるなら無理なく駐車できそうかなども確認していくといいですね。物件内では、実際に全部の部屋をまんべんなく歩き回ってみましょう。実際に渡り歩くことで使い勝手の良しあしを感じることができます。

部屋単位では、

・収納
・コンセントの数・位置
・日当たり
・風の通り具合

などは確認しておきたいポイントです。

また、物件ごとに大体の返済プランを計算してもらうのも忘れずに。「この物件でこの返済金額でいいのか」としっかり考えることができます。不動産購入時に掛かる諸経費も聞いておくといいですね。

また、内覧は不動産業者に付き合ってもらうものなので、「相手に悪い」と思ってしまい「もうここでいいかも」と考えてしまう人もいるそうです。ですが人生を左右する買い物ですので、全ての条件をクリアしていなくとも、自分が納得できる物件が見つかるまで探すべきですね。

■いよいよ契約締結!

気に入った物件が見つかったら、次は契約です。まずは買付証明書に記入します。これは「物件を買いますよ」という意思表明のようなもので、契約書ではありません。業者によっては、収入証明などが必要になるケースも出てきます。

その後、契約締結までの間に住宅ローンの事前審査などを受けます。その後事前審査中に契約の締結をしますが、中にはローン審査後の契約締結を行うケース、いきなりローンの本審査を受けるケースなどもあります。不動産業者に確認をしておくといいでしょう。

契約の締結では、宅地建物取引主任者から重要事項の説明を受け、その後、売買契約書を確認して捺印。手付金(完成物件は価格の10%以下、未完成物件は物件価格の5%以内)も契約日に支払うことになります。

また、「言っていることがイマイチよく分からない」とならないように、事前に重要事項説明書や売買契約書にどんなことが書かれているのかあらかじめ勉強しておくといいですね。

契約締結後に、住宅ローンの事前審査の結果が出たらローン契約をします。もし仮に住宅ローンの契約が認められなかった場合は、ローン特約により白紙解約になります。

ローン契約が終われば決済です。銀行から融資されたお金で残りの金額を支払います。このとき、物件の残代金以外にも、登記費用などもろもろのお金も支払うことになります。また、先の住宅ローン締結の際にも、保証料などさまざまなことでお金を支払う必要があります。ちなみに、筆者の友人が物件を購入した際は、手付金などを含めた諸経費が250万円ほど必要だったそうです。

決済が終わると、「物件引き渡し」となります。

物件引き渡し後は、家具購入や引っ越しなど、さらにお金が必要になります。たとえ2,500万円の物件を買ったとしても、最終的には3,000万円近い金額を支払うことになります。

こうしたプロセスを経て、一国一城のあるじとなれるわけです。もちろん、あるじとして毎月の住宅ローンの返済、固定資産税・都市計画税どの支払いもしないといけません。

将来、不動産購入をしたいと考えている人は、こうした不動産購入の流れを覚えて、備えておくといいでしょう。もちろん計画的な貯蓄も忘れずに......。

(中田ボンベ@dcp)