Xmasデートのため親子で畑泥棒、カリフラワー586株盗んで逮捕される。

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年に一度のクリスマス、愛する恋人と“最高の一日”を過ごしたいと願う人も多かったのではないだろうか。中国でも先日、ひとりの若者が彼女とクリスマスを一緒に過ごしたいと思い、父親にお金を無心。しかし、父親もお金がなかったことから、親子そろって畑泥棒に手を染め、クリスマス前に逮捕されるという事件があった。

中国紙斉魯晩報などによると、浙江省杭州市余杭区で暮らす孫さんは、約13,000平方メートルの畑を持つ農家。そこではカリフラワーを栽培していたが、先日、畑泥棒の被害に遭ってしまった。孫さんが調べたところ、586株ものカリフラワーが盗まれ、約8,000元(15万5,000円)の損失を被ることになったそうだ。

孫さんはすぐに警察に通報、現場検証をしてもらったが、畑の立地条件などを考慮すると白昼堂々と大量の野菜を盗める環境ではない。そこで警察は「泥棒は夜に侵入したに違いない」と目星をつけ、付近の道路などの監視カメラの映像をしらみつぶしにチェックした。

すると、ひとりの若い男性が運転する1台の電動三輪車が現場に侵入する映像を発見。また、その電動三輪車がカリフラワーを山積みに積んで走り去る映像も見つかった。

警察はこの映像をたよりに周辺地域をくまなく捜査。捜査開始から数日後、ついに犯行に使用された三輪車を発見するとともに、蒋という名の男を捕まえることにも成功する。また、蒋の話から、共犯者である蒋の父親、そして王という男の身柄を確保することになった。

しかし、後に蒋らが明かした“畑泥棒の動機”が、警察を唖然とさせることになる。

23歳の蒋はクリスマスに、遠く離れて暮らす彼女に会いに行きたいと考えたが、残念ながら蒋にはその資金がなかった。そこで母親に助けてもらおうとしたが断られ、仕方なく父親にお金を無心したところ、父親から「一緒に畑泥棒をして稼ごう」と誘われたとのこと。蒋は彼女とクリスマスを過ごしたいがためにこの提案に乗り、同じ故郷出身の王も仲間に引き入れ、三人で犯行に及んだのだという。

なお、蒋らが警察に逮捕された時、盗まれたカリフラワーはすでに換金されていたそうだ。