Gunosyはどこへ向かうのか
株式会社Gunosyは11月11日、都内で事業戦略発表会を開催し、「Gunosy Platform」を発表した。ニュースキュレーションアプリのGunosy上で、旅行の予約やショッピングなど、生活に関わる様々なサービスを利用できることを目指すという。
第一段のパートナーとして11企業の14サービスが参加し、12月から順次提供を開始する。
また同日、株式会社マネーフォワードが株式会社Gunosyと業務提携し、「Gunosy Platform」第一弾として自動家計簿・資産管理サービスである「マネーフォワードチャンネル(仮称)」を12月以降に提供することを発表した。
マネーフォワードチャンネルとは
株式会社マネーフォワードが提供するGunosyアプリ上の「マネーフォワードチャンネル」を利用すると、銀行預金の残高情報や入出金情報を一元管理できるようになる。
利用するに当たっては金融機関の口座情報を登録するだけで良い。その後、入出金明細や保有資産の情報は毎日自動的にアップデートされるため、ユーザーはGunosyアプリを通じて常に自分の口座状況を把握出来ることになる。
また、ユーザーが予め設定したタイミングで残高や入出金に関するプッシュ通知機能も搭載されるため、お金の動きが可視化される。
さらに家計や資産管理に役立つ情報など、お金に関する様々な情報が定期的に提供される。
170万以上の利用者を持つマネーフォワードと累計700万ダウンロードを超えるGunosyが提携することで、さらなる利用者の拡大を目指すことになる。
「Gunosy 5,000万都市構想」へ
Gunosyはリリースから3周年を迎え、前述の通り700万ダウンロードを超えた。提携メディアも200媒体を超えており、それらの半数以上のメディアに月間100万PV以上のユーザーを送り込んでいるという。
広告主も400を超え、実際に送客先で購入などの成約に結びついた累計コンバージョン数は100万件を超えている。
その実績を踏まえて、Gunosyの福島良典CEOは、Gunosyはユーザーの行動を促すメディアであると語っている。そしてあらゆる決済行動を促すスマートフォンの場への進化を目指すとしている。
今回発表した「Gunosy Platform」は、同社が新しく打ち出した「Gunosy 5,000万都市構想」というコンセプトのプラットフォームとなる。
従来のメディアコンテンツに加えて様々な店舗を誘致し、スマートフォン上に街の様なプラットフォームを作り上げるという。
これは従来のスマートフォン・ポータルを、実生活の行動基点と再定義したコンセプトなのだ。
そのための第一弾の提携パートナーには、「au」のコミックや音楽、「リネット」の宅配クリーニング、「ジョブセンス」の求人サイト、「radiko.jp」のラジオサービス、「DeNAトラベル」の旅行予約、「マンガボックス」のマンガ雑誌アプリ、そして前述した「マネーフォワード」などが参加する。
ニュースキュレーションから情報キュレーションへの進化を目指すGunosyは、1年後の2000万ダウンロードを目指している。
*画像出典:Press Release | Gunosy