Amazonは声で話しかけるだけでさまざまな操作が可能になるデバイス「Echo」を発表しました。Echoは人の声を認識することが可能で、iPhoneなどに搭載されるSiriのようなアシスタント機能を利用することが可能です。

Amazon Echo - Official site - Request an invitation

http://www.amazon.com/oc/echo

「Echo」は筒状の形状をしたデバイス。胴体の下半分はメッシュ状になっており、上部にはコントロール関連のボタンを集中して配置されています。



そのサイズは、直径約8センチ×高さ23.5センチ。本体の一番上は回転式のボリュームリングやコントロール関連を内蔵し、その下には低音用と高音用の専用スピーカーが内蔵されています。



また、最上面には7つのマイクを内蔵して話しかける声だけを検出する技術を採用。部屋中のどこから話しかけても操作を行えるように設計されています。



Echoを使うとどのようなことが可能になるのか、以下のムービーを見ればわかるようになっています。

Introducing Amazon Echo

机の上におかれた筒状の物体、これが「Echo」。



Echoはただ話しかけるだけで各種操作が可能なデバイス。指示の冒頭に「ウェイクワード」と呼ばれる特定のワードを付け加えることで認識が行われるようになっており、ムービーでは「アレクサ」という人の名前のような単語が使われている様子がわかります。



「アレクサ、ロックをかけて」



ほどなくしてロックが聞こえてきました。ボディ内部には低音をコントロールして増強させるポートが内蔵されており、さらに音を周囲360度に拡散させる形状に設計されています。



「アレクサ、とめて」



音楽が止まりました。すこし不機嫌な息子。



Echoは電源に接続しておけばいつでも使うことが可能。「エベレストの高さは?」や「テーブルスプーン1杯は、ティースプーンで何杯分?」といった質問、「ラップを買い物リストに入れておいて」や「タイマーを8分にセット」といった指示を音声で行うことが可能です。



その本当の心臓部は、クラウド上に存在しているのがEchoの特徴。ネットを介してクラウドにつながることで、より多くの情報をゲットしたり、最新の情報に触れることができるようになっています。

もちろんアラーム代わりにもなります。さらに「今朝のニュースを聞かせて」と指示して、ラジオ局のニュース番組を聴くことも可能。



息子がお父さんに「パパ、『カンタロープ』ってどう書くの?」「えーと、C、A、N、T……アレクサ、『カンタロープ』のスペルは?」



「C-A-N-T-A-L-O-U-P-Eです」



「や、やるね」



「アレクサ、私のダンスミュージックリストを再生」



お姉ちゃんが曲を聴いているところへ弟が登場。「アレクサ、ストップ」



Echoは素直に再生を停止。聴いていた曲を止められたお姉ちゃんはたまらず「アレクサ、『Annoying』の定義は?」「『Annoying』は気に障る、うっとおしい、という意味です」「私の兄弟みたいな人ね」。かなりお怒りの模様。



Echoは専用のアプリからコントロールすることも可能になっています。



これ以外にも、Echoに話しかけることで天気予報を確認したり、カレンダーの確認、ネットで単語検索をしたりTo-Doリストの管理など、PCやスマートフォンで行っていた作業の多くをこなすことができるようになっています。



Amazone Echoは通常価格199ドル(約2万3000円)、また同社のPrimeメンバーであれば99ドル(約1万1500円)という大幅な割引額でゲットすることが可能。ただし、実際に製品をゲットするためにはAmazonからのインビテーションを受けることが必要な招待制となっており、サイト内から招待リクエストを送ることができるようになっています。

Amazon Echo - Official site - Request an invitation