吉林省長春市にある長春財経学院(大学)の学生寮で26日、外壁部分の2階から6階部分までが広い面積においてはがれ落ちた。同大学の関係者は「風が強かった」、「脱落したのは壁そのものでなく、断熱材部分」などと説明した。中国新聞社など中国メディアが続々と報じた。

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 吉林省長春市にある長春財経学院(大学)の学生寮で26日、外壁部分の2階から6階部分までが広い面積においてはがれ落ちた。同大学の関係者は「風が強かった」、「脱落したのは壁そのものでなく、断熱材部分」などと説明した。中国新聞社など中国メディアが続々と報じた。

 学生などと見られる携帯端末ユーザーが写真を撮影し、インターネットで公開したことで、多くの人が知ることになった。学生寮の側面部分の半分程度で、2階から6階にわたって断熱材と見られる部分が脱落した。建物近くでは、断熱材がばらばらになって落下した。少し離れた場所では、断熱材が大きなまとまりのまま、地面に敷き詰められた。

 大学関係者のひとりは、「建物は風の通路に当たる場所にある。(26日)午前は風が強く、外側の皮が脱落した。発泡樹脂であり、レンガ壁そのものではない」と説明。「壁が倒れたというのは誤解」と主張した。

 気象観測データによると、同日午前中の長春市内の風力は4(ビューフォート風力等級)。「和風(わふう)」と呼ばれる等級で、陸上では「砂ほこりが立ったり、小さなゴミや落ち葉が宙に舞う」、海上では「小さな波が立つ。白波が増える」程度の風だ。

 そのため、同件を掲載した記事には、「風力4で、壁の外側の断熱材が吹き飛ばされるのか」、「おから工程(手抜き工事)だよ」、「長春に、広東省を襲うみたいな台風が来たら、建物ごと吹き飛ばされるな」といったコメントが相次いだ。

 施工業者を批判する声もあるが「これは絶対におから工程ではない。原因は、校長の頭の中につまっているのが全部おからだからだ」という、大学側を批判するユーザーもいる。

 学院側によると、ただちに断熱材をこれまで以上に強固に取り付ける手配をした。「仕事ができた」ということで、業者が作業員を現場に派遣した。

 「壁がはがれた」寮は1年生が入居している。普段ならば講義出席のためなどで多くの学生が寮のそばを歩いているが、発生した26日が日曜日だったので、周囲に人はいなかった。

 写真は騰訊新聞が報じた、関連記事。同事故で死傷者は出なかった。(編集担当:如月隼人)