男はなんとも思ってない女だって襲えるんだよ。アニメ「アオハライド」8話
私は今日、大事な友達を失うかもしれない。
嫌われたくない一心で本音を言えなかった、中学と高校1年生の頃。
双葉の友達関係は「ごっこ」でしかなかった……。
でも今は変わりたいと思って、ちゃんと踏み出した。
「悠里はごっこなんかじゃなく、本当に大事な友達。
大事だからこそ、誠実でいたい」
大事な友達・悠里の好きな人は洸、双葉が好きな人も洸。
好きな人がかぶってしまった…。
悠里にその思いを告げる決意をした、テレビアニメ「アオハライド」のPAGE.8、第8話です。
悠里と双葉の友情、そして洸への気持ちを確信した今、ふたりはどうなるのか。
今回のみどころをピックアップします。
■双葉が悠里へ自分の思いを告白
放課後、駅前のドーナツ屋でお茶をすることになった双葉、悠里、修子。
悠里は双葉の気持ちを知らずに、洸と楽しく話したことを自慢します。
好きな人に思いを告白するのに緊張するのはもちろんですが
自分の大事な友達に言うって、また別格の緊張です。
せっかく仲良くなったのに、離れていっちゃうかもしれない、とか、
どっちかがうまくいったら、友情が壊れるんじゃないかとか…。
こういう葛藤って、後だしの方しか感じないことですよね。
だから「先に言ったもん勝ち」っていうノリもあるのかもしれません。
「今日言えなかったら丸刈り!」と決めた双葉。
言うのが怖いと思いながら、ついに口を開く
双葉「悠里。私、悠里に言わなきゃいけないことがあるの」
うつむいたまま、足をもじもじさせ、組んだ手をぎゅっと握りしめる。
……緊張感がすごく伝わる動きです。アニメならではの、表現方法ですよね。
双葉「実は、私、私も洸のこと、好き、なんだ…」
悠里と修子がハッとした表情で反応する。
双葉「悠里と好きな人、かぶっちゃってごめん……」
本当はごめんなんて、言わなくていいんですけどね!
まして、悠里と洸はつきあっているわけじゃないんだから。
でも、自分の大事な友達だからこそ、失いたくないゆえの「ごめん」ですよね。
これがないとわだかまり、できるかもしれませんからね。
■悠里の女神すぎる対応に双葉もビックリ
双葉から「洸が好き」という告白を受けた、悠里。
双葉はうつむいたまま……。
言ったはいいけど、そのときの表情や反応…、どんなことを言うのか、
悠里の反応を見るのが怖いのです。
そのとき悠里は言います。
悠里「双葉ちゃんもかーーー!やっぱ馬渕くん、かっこいいもんねー!だよね!だよね〜」
怖くて怖くて、心臓ドキドキだったであろう双葉は、思いっきり拍子抜け。
「あれ…?こういうのアリ…なんだ?」
顔をあげて安堵の表情を見せます。
いやいや、これはですね、悠里が女神すぎますよ!
できた対応すぎて、見ている方もビックリです。
その後、双葉は中学のときに両思いだった話を始め、
再会してから改めてまた好きだと思った気持ちを打ち明けます。
悠里「そっか!じゃあこれから、どっちがうまくいっても恨みっこなしだからねっ!」
双葉は感動したような表情で「うん」とうなづき、悠里はトイレに行くために席を立ちます。
トイレの中、それまでニコニコ笑顔でいた悠里は
ひとり、涙を流していました。
「私たち、同じ人を好きになっちゃったんだ……。
でも、私に言い出すのきっと怖かったよね。
正々堂々、ふたりで好きでいよう」
悠里は腕で涙をぬぐって、グロスを塗り直し、トイレから出ていきます。
なんという健気な…!ええ子や……!
自分の友達が、自分と同じ人を好きになってしまった。
しかも双葉の方が洸と仲良しであることもわかっている。
自分は不利な立場だ……。
泣くほど悲しい出来事が起こったのに、
自分のことよりも双葉が言い出してくれたことに気づかい、
気持ちを立て直して、双葉の前に戻っていく。
悠里って、本当に芯が強くて、気持ちの優しい女の子だな、と思いました。
ブリッコとして嫌われてたなんて、ありえない。
それはただの嫉妬、ねたみなんですよね。
トイレから帰った悠里を見た双葉は、悠里の目が赤いことに気づきました。
「トイレでこっそり泣いてたんだ……」
■ふたりを見ていた修子が突然の告白
修子「私、田中先生が好き」
双葉「えええ?!何?!どうした急に!」
修子は突如、自分の好きな人が田中先生であると告白。
悠里には田中先生と話しているところを見られていて、知られてしまっていたことを双葉に告げます。
修子「槙田さんて、いい人だよね。
吉岡さんもそれが分かっているから、言いづらいこともがんばって言ったんだよね」
修子はふたりの友情に感化されて、自分の好きな人を告白しました。
そう、これが本当の友情だと思うんですよ!!
仲間はずれにされないために、言わないとか、
自分のキャラを作ってあわせるとかじゃなくて
自然と打ち明けられて、なんでも話せるようになっていくこと……。
学校生活の中で、こんな友達を見つけられるのって、すごく財産になると思います。
双葉じゃないけど、「ごっこ」みたいな友達って、グループで行動するとどうしてもできちゃったりしますから。
恋愛だけじゃない、友情の青春も描いているのが「アオハライド」の良いところなんですよ!
■夜、出歩く洸を尾行する双葉
ドーナツ屋からの帰り道、双葉は駅前で洸に会います。
ところが、ひとことふたこと話すと、洸は去ってしまいます。
洸の態度に少し不安を覚えた双葉は、洸の後を追いかけることに。
どこかの駅で知らない人の集団の中で話しはじめる洸。
洸が別世界の人のようにみえた双葉は、思い切って話しかけます。
「彼女?」と聞かれて否定した洸。
すると、横にいた友達が「じゃあ、俺、ナンパしていい?」と言います。
双葉をからかわれた洸はむっとして、その場を立ち去っていきます。
それでも洸の後をついていく双葉。
洸「いい加減、ついてくんな!」
双葉「だって、なんか悔しいんだもん」
「本当は洸に何にも近づけていないみたいで、悔しい」
彼を放っておけない気持ちが強く出ています。
自分の知っている洸じゃないような気がする、それはとても不安で、とても寂しい。
■土手でふたりっきり。そのとき洸が双葉を襲う……!?
ようやくふたりは土手に座り、話をはじめます。
洸がなぜあの場所にいるのかを問いただします。
洸「適当に時間つぶしたいから。ほんとにしゃべってるだけ」
双葉「しゃべる相手が欲しいなら、私でいいじゃん!」
双葉は洸の方こそ「友達ごっこ」をしていると指摘し、洸の横にゴロンと寝転がります。
起き上がった洸は、双葉を見下ろしながら言います。
洸「お前さあ、ちょっと油断しすぎじゃね?襲うよ?」
双葉「何言ってんだか!洸は私のこと、そういう対象で見てないじゃん!
それに洸はそんなことしない、ってわかってるから平気だもん!」
すると洸が突然双葉の手を取り、双葉の上に覆いかぶさります。
洸「お前、男なめすぎ。力だって全然よえーじゃん。
男はなんとも思ってない女だって襲えんだよ」
双葉にキスをしようと迫る……?!
ピン!
洸「な、こわかったろ?」
双葉「デコピン…?」
洸は双葉にデコピンをしただけでした。
洸「こういう怖い思いしたくなかったら、もうああいうところに女一人で来んな」
「もしかしてそれを分からせるために、あんなことしたの…?」
そう。洸は自分の友達とはいえ、ナンパされそうになったりする双葉を心配したわけですね。
なんだよ〜、もう。洸の中では双葉って大事っていうか、自分のものだ的な感覚あり?!
双葉は突然泣き始めます。
洸「何、泣いてんの?!悪かったよ、ちょっとびびらせすぎた」
双葉の涙の意味はそうじゃない。
「ビックリしたし、怖かったし、でも涙が出たのはそれだけじゃない。
それよりも、ドキドキしてしまった自分が恥ずかしいから……」
好きな人が上から覆いかぶさってきたら、胸キュンどころか心臓バクバクに決まってるよ!
洸ってば、双葉の気持ちも考えてあげてください。
ふたりはどんどん接近している気がするのですが、まだまだ洸のモヤモヤとした思いがはれていないようです。
がんばれ、双葉!もう悠里には遠慮しなくていいんだし。
正々堂々、洸を好きでいてください。
(小林美姫)
嫌われたくない一心で本音を言えなかった、中学と高校1年生の頃。
双葉の友達関係は「ごっこ」でしかなかった……。
でも今は変わりたいと思って、ちゃんと踏み出した。
「悠里はごっこなんかじゃなく、本当に大事な友達。
大事だからこそ、誠実でいたい」
大事な友達・悠里の好きな人は洸、双葉が好きな人も洸。
好きな人がかぶってしまった…。
悠里にその思いを告げる決意をした、テレビアニメ「アオハライド」のPAGE.8、第8話です。
今回のみどころをピックアップします。
■双葉が悠里へ自分の思いを告白
放課後、駅前のドーナツ屋でお茶をすることになった双葉、悠里、修子。
悠里は双葉の気持ちを知らずに、洸と楽しく話したことを自慢します。
好きな人に思いを告白するのに緊張するのはもちろんですが
自分の大事な友達に言うって、また別格の緊張です。
せっかく仲良くなったのに、離れていっちゃうかもしれない、とか、
どっちかがうまくいったら、友情が壊れるんじゃないかとか…。
こういう葛藤って、後だしの方しか感じないことですよね。
だから「先に言ったもん勝ち」っていうノリもあるのかもしれません。
「今日言えなかったら丸刈り!」と決めた双葉。
言うのが怖いと思いながら、ついに口を開く
双葉「悠里。私、悠里に言わなきゃいけないことがあるの」
うつむいたまま、足をもじもじさせ、組んだ手をぎゅっと握りしめる。
……緊張感がすごく伝わる動きです。アニメならではの、表現方法ですよね。
双葉「実は、私、私も洸のこと、好き、なんだ…」
悠里と修子がハッとした表情で反応する。
双葉「悠里と好きな人、かぶっちゃってごめん……」
本当はごめんなんて、言わなくていいんですけどね!
まして、悠里と洸はつきあっているわけじゃないんだから。
でも、自分の大事な友達だからこそ、失いたくないゆえの「ごめん」ですよね。
これがないとわだかまり、できるかもしれませんからね。
■悠里の女神すぎる対応に双葉もビックリ
双葉から「洸が好き」という告白を受けた、悠里。
双葉はうつむいたまま……。
言ったはいいけど、そのときの表情や反応…、どんなことを言うのか、
悠里の反応を見るのが怖いのです。
そのとき悠里は言います。
悠里「双葉ちゃんもかーーー!やっぱ馬渕くん、かっこいいもんねー!だよね!だよね〜」
怖くて怖くて、心臓ドキドキだったであろう双葉は、思いっきり拍子抜け。
「あれ…?こういうのアリ…なんだ?」
顔をあげて安堵の表情を見せます。
いやいや、これはですね、悠里が女神すぎますよ!
できた対応すぎて、見ている方もビックリです。
その後、双葉は中学のときに両思いだった話を始め、
再会してから改めてまた好きだと思った気持ちを打ち明けます。
悠里「そっか!じゃあこれから、どっちがうまくいっても恨みっこなしだからねっ!」
双葉は感動したような表情で「うん」とうなづき、悠里はトイレに行くために席を立ちます。
トイレの中、それまでニコニコ笑顔でいた悠里は
ひとり、涙を流していました。
「私たち、同じ人を好きになっちゃったんだ……。
でも、私に言い出すのきっと怖かったよね。
正々堂々、ふたりで好きでいよう」
悠里は腕で涙をぬぐって、グロスを塗り直し、トイレから出ていきます。
なんという健気な…!ええ子や……!
自分の友達が、自分と同じ人を好きになってしまった。
しかも双葉の方が洸と仲良しであることもわかっている。
自分は不利な立場だ……。
泣くほど悲しい出来事が起こったのに、
自分のことよりも双葉が言い出してくれたことに気づかい、
気持ちを立て直して、双葉の前に戻っていく。
悠里って、本当に芯が強くて、気持ちの優しい女の子だな、と思いました。
ブリッコとして嫌われてたなんて、ありえない。
それはただの嫉妬、ねたみなんですよね。
トイレから帰った悠里を見た双葉は、悠里の目が赤いことに気づきました。
「トイレでこっそり泣いてたんだ……」
■ふたりを見ていた修子が突然の告白
修子「私、田中先生が好き」
双葉「えええ?!何?!どうした急に!」
修子は突如、自分の好きな人が田中先生であると告白。
悠里には田中先生と話しているところを見られていて、知られてしまっていたことを双葉に告げます。
修子「槙田さんて、いい人だよね。
吉岡さんもそれが分かっているから、言いづらいこともがんばって言ったんだよね」
修子はふたりの友情に感化されて、自分の好きな人を告白しました。
そう、これが本当の友情だと思うんですよ!!
仲間はずれにされないために、言わないとか、
自分のキャラを作ってあわせるとかじゃなくて
自然と打ち明けられて、なんでも話せるようになっていくこと……。
学校生活の中で、こんな友達を見つけられるのって、すごく財産になると思います。
双葉じゃないけど、「ごっこ」みたいな友達って、グループで行動するとどうしてもできちゃったりしますから。
恋愛だけじゃない、友情の青春も描いているのが「アオハライド」の良いところなんですよ!
■夜、出歩く洸を尾行する双葉
ドーナツ屋からの帰り道、双葉は駅前で洸に会います。
ところが、ひとことふたこと話すと、洸は去ってしまいます。
洸の態度に少し不安を覚えた双葉は、洸の後を追いかけることに。
どこかの駅で知らない人の集団の中で話しはじめる洸。
洸が別世界の人のようにみえた双葉は、思い切って話しかけます。
「彼女?」と聞かれて否定した洸。
すると、横にいた友達が「じゃあ、俺、ナンパしていい?」と言います。
双葉をからかわれた洸はむっとして、その場を立ち去っていきます。
それでも洸の後をついていく双葉。
洸「いい加減、ついてくんな!」
双葉「だって、なんか悔しいんだもん」
「本当は洸に何にも近づけていないみたいで、悔しい」
彼を放っておけない気持ちが強く出ています。
自分の知っている洸じゃないような気がする、それはとても不安で、とても寂しい。
■土手でふたりっきり。そのとき洸が双葉を襲う……!?
ようやくふたりは土手に座り、話をはじめます。
洸がなぜあの場所にいるのかを問いただします。
洸「適当に時間つぶしたいから。ほんとにしゃべってるだけ」
双葉「しゃべる相手が欲しいなら、私でいいじゃん!」
双葉は洸の方こそ「友達ごっこ」をしていると指摘し、洸の横にゴロンと寝転がります。
起き上がった洸は、双葉を見下ろしながら言います。
洸「お前さあ、ちょっと油断しすぎじゃね?襲うよ?」
双葉「何言ってんだか!洸は私のこと、そういう対象で見てないじゃん!
それに洸はそんなことしない、ってわかってるから平気だもん!」
すると洸が突然双葉の手を取り、双葉の上に覆いかぶさります。
洸「お前、男なめすぎ。力だって全然よえーじゃん。
男はなんとも思ってない女だって襲えんだよ」
双葉にキスをしようと迫る……?!
ピン!
洸「な、こわかったろ?」
双葉「デコピン…?」
洸は双葉にデコピンをしただけでした。
洸「こういう怖い思いしたくなかったら、もうああいうところに女一人で来んな」
「もしかしてそれを分からせるために、あんなことしたの…?」
そう。洸は自分の友達とはいえ、ナンパされそうになったりする双葉を心配したわけですね。
なんだよ〜、もう。洸の中では双葉って大事っていうか、自分のものだ的な感覚あり?!
双葉は突然泣き始めます。
洸「何、泣いてんの?!悪かったよ、ちょっとびびらせすぎた」
双葉の涙の意味はそうじゃない。
「ビックリしたし、怖かったし、でも涙が出たのはそれだけじゃない。
それよりも、ドキドキしてしまった自分が恥ずかしいから……」
好きな人が上から覆いかぶさってきたら、胸キュンどころか心臓バクバクに決まってるよ!
洸ってば、双葉の気持ちも考えてあげてください。
ふたりはどんどん接近している気がするのですが、まだまだ洸のモヤモヤとした思いがはれていないようです。
がんばれ、双葉!もう悠里には遠慮しなくていいんだし。
正々堂々、洸を好きでいてください。
(小林美姫)