ザッケローニ監督 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

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ザッケローニ監督が日本代表監督から退くことが発表されました。そしてさっそく次の監督候補の名前が噂されています。

今回のワールドカップで日本と世界との差は大きいことがハッキリとしました。2010年は守備的に戦ってベスト16、今回は攻撃的に進めようとしてグループリーグ敗退。だから次の監督は守備的に――という考えもあると思います。

ですが、僕はちょっと待ってくれ、と思います。確かに今回のワールドカップでは成績が出ませんでしたが、だからといってまた1から作り直して本当に日本は強くなるのでしょうか。

今回見えた世界との差は、4年のスパンで埋まるものではありません。もっとしっかりと先を見据えなければならないものです。だったら、次のワールドカップで勝つことだけを考えていればいいのか。違うでしょう。

ザッケローニ監督がやってきたことを全否定することはないと思います。攻撃的な姿勢は日本に合ったものでした。ただ、問題があったのは「引いた相手への崩し方」「ボールの失い方」「守備での1対1の対応(特にカウンターに対して)」という点です。

ですから、現在のベースにこの問題を解決してくれる人物を監督に迎えるべきでしょう。そうすれば日本代表チームに上積みできると思います。

それから、今回のワールドカップでは残念ながらザッケローニ監督の経験のなさも出てしまいました。ですから、次の監督にはワールドカップ経験者を選ぶほうがいいと思います。

ともあれ、ザッケローニ監督、お疲れ様でした。またお会いしましょう。